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ぼくたちのとても近くに寄り添っていながら見失ってしまいがちなもの,それをとてもていねいに,じっくりと描き出してくれています。(吉本ばななにしては)長い小説ですが,長さを感じません。むしろこれだけの長さを持ってしてはじめて,ぼくたちはこの身近にある素晴らしい宝物に気づくのだと思います。それは毎日水を飲むように,ごく身近にあるものです。
大切な人からの手紙を読んでいるような!気分になれます。おすすめです。
ばななさん作品は、下手に他人に良く思われようとしていないところが、とても好きです。
もちろんそれだけではなく、人の内面的な所を深く掘り下げている作品だと思います。
人は容器にすぎないんだと、妹の恋人だった竜一郎が主人公を抱きしめるシーンでは、記憶を取り戻した主人公の中に何かを(私は希望と解釈しました)見出したんだなと思い、読んでいて胸が熱くなりました。
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