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全米、全英のアルバムチャートで初登場No.1を獲得し、第43回グラミー賞の最優秀オルタナティヴ・アルバム賞に輝いた前作『キッドA』(2000年9月発売)。本作は『キッドA』のためにレコーディングされた数多くの楽曲のなかから、同作に未収録のナンバーを集め、オリジナルアルバムとしてリリースされた通算5作目のニューアルバムである。
力強いサウンドと、闇にこだまする怪しいムードのヴォーカルが光るファーストシングル<2>をはじめ、奇才トム・ヨークならではの奥深い歌詞と精密な音作りが繰り広げられている。(速藤年正)
力強いサウンドと、闇にこだまする怪しいムードのヴォーカルが光るファーストシングル<2>をはじめ、奇才トム・ヨークならではの奥深い歌詞と精密な音作りが繰り広げられている。(速藤年正)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
前作『キッドA』で全世界を揺るがせたばかりの英国レディオヘッドが早くもニュー・アルバムをリリース。ビートルズに匹敵するチャート記録を持つ彼らからは今後も目が離せないだろう。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
一聴した僕は、タルコフスキーの映画を観終わったときのように謎かけをされた気分になった。今作は、グノーシス主義にインスパイアされた作品で、“記憶喪失者”という題名も、この2世紀の思想からきている。さて最新作をどう評価するかだが、それは前作『キッド A』との関連性をどう読むかでかなり違ってくると思う。作風、テーマ性、なぜ発表がいまなのか……。今作は前作と同じ時期に録音されたもので、音的には前作の世界をさらに深遠にした印象。そしてジャズなどへのアプローチが散見できるものの、トータルではポピュラー音楽の領域を逸脱し、アート作品の域まで達した崇高さすら感じられる。作品は(ときには1曲の中で)、未来と過去を行き来するように進行していく。しいていえば、その中で聴き手が抱くイメージは、トム曰く「思い出せない場所へ行くために書き留められたノートや地図」なのだろう。とにかく、賛否両論渦巻く問題作だ。 (兒玉常利) --- 2001年06月号