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アミターバ―無量光明 (新潮文庫)
 
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アミターバ―無量光明 (新潮文庫) [文庫]

玄侑 宗久
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   齢80を前に肝臓のガンで入院した女性の、闘病、死、そして死後の様子を、患者本人の語りでつづった物語。生への希望を持ち、病と治療の痛みに耐えて過ごす入院当初。徐々に近づいてくる死への不安を、僧侶である娘婿を相手に語り合い乗り越える中盤。やがて死を迎えた主人公は、光となって残された者の間を舞う。「人が死ぬとはどういうことなのか」。この万人の疑問をやわらげてくれる、芥川賞作家と僧侶という二足の草鞋を履く著者ならではの作品である。

   作中、「地獄はあるのか」との主人公の問いに、物理学を交えながら懸命に答えようとする娘婿の態度が興味深い。宗教を押し付けるのではなく、しかし、信じることは大切であると伝えたい婿の存在は、常に、「生と死」「宗教とは何か」を見つめ続けてきた、著者の姿を映しているといえよう。また、本書には、亡くなった夫との再会や、天使のような少女の出現、死後の意識などのオカルティックな要素が登場するにもかかわらず、うさんくささがない。それは、病が進行するにつれて時間の感覚が揺らぎ現実と過去と夢が交錯する様子や、「意識がない」状態でありながら痛みの表情を顔ににじませる様など、実際に死に逝く人を目前にしたことのある者には納得のいく描写が織り込まれているからであろう。今、死に直面している人々、あるいは大切な人の死を受け入れねばならない人々に、特にすすめたい1冊である。(冷水修子) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

東北の寺に嫁いだ娘のもとに身を寄せた「私」は、難治のガンを患って入院。懸命に支える娘や婿たちに感謝しながら、徐々に自分の死を受け容れる。病の進行とともに時間が溶けだし、亡き夫が若い姿で現れたりするが、終にその時を迎えた「私」が見たものは…。現役僧侶の芥川賞作家が、臨死体験記録や自身の宗教体験をもとに「死という出来事」を圧倒的な迫力で描き出す、究極の救いの物語。

登録情報

  • 文庫: 175ページ
  • 出版社: 新潮社 (2007/04)
  • ISBN-10: 4101166536
  • ISBN-13: 978-4101166537
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
 人はみないつか生の世界を終えて、「死」という通過点を超えて次の世界に向かいます。自分では決められない運命のもとで生きている私たちにとって、唯一の100パーセントの真実。それなのに「死」がどういうことかを私たちは知らないのです。末期がんにおかされ、「死」に向かって一歩一歩歩きそして逝った父の傍らで、私は全く同じ物語を同時進行のように読みました。『本』と出会うことは『人』と出会うことと同じように時に鮮烈で、一瞬にして未知の世界が開けることもあります。『死』とはどんなことか、少なくとも私は豊かな『死』というのがあり得ることを知ったと言えます。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
出だしからとても読みやすく、一気に読了しました。「僧慈雲の義母の最後の三ヶ月、死の瞬間とその後を描く、圧倒的な世界。」と帯にあり、たしかにそれは圧倒的なのですが、私をどんどん惹き付けていったのは、死の瞬間とその後よりむしろ、そこへ辿り着くまでの義母の心(意識)でした。気取りがなく明るく、真摯な慈雲と、その妻である娘とが、毎日通って来る病室に、ただ居るはずの三ヶ月。でもそこで自分の時間と場所はなぜか自由に交錯してゆく…。夢中で読み進みながら、もしも私だったならと、自分のこれまでの人生と現在、そしてこれからを思わずにはいられませんでした。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
凄い小説 2006/5/14
By まなしお VINE™ メンバー
形式:単行本
 他のレビューにもありましたが、玄侑さんと寂聴さんのテレビでの対談を見て、これは、絶対読まなければ思い、読んだ次第ですが、凄い小説でした。

 今までの「死」というものに対する感覚がすっかり変わりました。「死」や「仏教」というものに関心がない人でも抹香臭いと思わずに是非読んでみるべきです。

 玄侑さんは、テレビの対談を見るまで全然知りませんでしたが、この本を読んですっかりファンになりました。
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最近のカスタマーレビュー
よく理解できない
難しく理解できないというより惹きつけるものがない。
投稿日: 8か月前 投稿者: フォーク世代
介護士としても「生」と「死」を考えることの出来た良書。
看護師さんの紹介で拝見させて頂きました。

「生」と「死」をストーリー立てて綴ってある小説です。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: 芹沢太隆
静かに命を捉える事のできる人生の指南書
もう何度読んだか・・。肉親の「死」という現実に直面している知人達にいつも勧めている本です。現世と中陰を病院のベッドで行き来している老婆の一人称は新鮮で、取り巻く周... 続きを読む
投稿日: 2010/5/17 投稿者: 二段じこみ
詩のような素晴らしい表現だと思った。
最後の数ページは詩のような素晴らしい表現だと思った。良かった。とても良かった。... 続きを読む
投稿日: 2009/7/27 投稿者: ポチR
良い作品に出会えました
肝臓ガンに冒されたおばあちゃんが主人公
「死とは何か?」
「人が死ぬとはどういうことなのか?」... 続きを読む
投稿日: 2009/2/7 投稿者: こるぬ
所々難しかったけれど、安らぎを得ました
「1グラムの物体が消えて熱エネルギーに変わったとすると23万8000トン以上の水が瞬時に沸騰する熱量になる」とか、難しい箇所もかなりありました。でも、主人公の老女... 続きを読む
投稿日: 2008/11/9 投稿者: ヤマヤン
ちょっと切ない
初めて、玄侑さんの小説を読んだのですが、最初は主人公が語る口調の文章に戸惑いながらも、まるで自分が病床にいながら、現実と過去を行き来し、病が進行していく様に思える... 続きを読む
投稿日: 2008/10/28 投稿者: mika1024
むずかしかった
末期ガンにおかされた主人公が、仏教を中心に、様々な角度からあの世をみつめ、あの世に旅立つまでを描ききった作品。この独特のあの世感は玄侑さん以外の方には書けないでし... 続きを読む
投稿日: 2008/6/22 投稿者: 吉田和広
男性の作品
文章は読みやすくて、ふつうです。

おばあさんが主人公なのに、性別をまったく無視した書き方をしています。... 続きを読む
投稿日: 2007/6/12 投稿者: みもざ
とにかくご一読あれ
ノーベル賞受賞者であり、禅僧である作者の、迷える衆生への一助のヒントを与えてくれるけっして難解ではなく、人間が死にゆく時のありようを示唆してくれる(それも科学的に... 続きを読む
投稿日: 2005/3/27 投稿者: 圭
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