1980年代の後半から始まったパソコン通信によるコンピュータ将棋プログラムの対局は、
2005年にはついにアマチュア5段を超える棋力になった。
レーティングの比較で例えるなら、プロ棋士の養成機関である奨励会に所属する棋士とほぼ同等である。
著者いわく「プロ棋士を含め、このレベルのソフトウェアに勝てるのは500人もいない」とのことだ、ものすごい時代になったものだ。
実際、コンピュータ将棋の世界選手権はプロの高段者やタイトルホルダークラスの棋士が、棋譜の解説を行っている。
本書には、コンピュータ将棋界でトップクラスの強さを誇るプログラムの作成者が、自身のプログラムについてかなり具体的な解説を載せているる。
コンピュータ将棋のプログラマーはもちろん、コンピュータサイエンスに興味のある人や、
人間とコンピュータの協働の可能性を夢見ている人も熟読の価値があると思う。