つまり、イラクのような紛争地にアマチュア(無防備なボランティア)が飛び込んでいくことの異常さを指摘した人は数少なかった。
事件前日、紛争地で活躍するプロのNGOでさえ、危険を感じて事務所を閉鎖していた。イラクで活動している日本のNGOはわずか2団体。彼らは情報収集、危機管理、自衛手段において高度な知識とノウハウを備えており、時には民間警備会社を雇い、時には正体を隠して活動している。
こうしたNGOの活動の全貌を、気鋭のジャーナリストが緊急報告。プロ・アマ意識の低い日本の現状に警鐘を鳴らす。また、日本が紛争地で平和構築をリードしていく上での課題を説く。
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むしろ、このような情報が必要とされる時期に合わせてすぐに書くことができたことを評価すべきだろう(私はこの点を評価して5点とした)。
本書では平和のために活動するNGOという「プロフェッショナル」の働き様の概要を描き出している。そして、プロフェッショナルである彼らにどのような仕事を委託しつつ、我々一般市民という「アマチュア」が何をできるかも示している。
しばしば、細かい部分では取材に基づく推測的表現になっている点はあるが、長期間の取材と体験などに基づいているので謝った推測ではないと考えられる(むしろ、推測的表現を使っているのは正直な態度と言える)。
海外の人々のために活動するNGO、政府、国際機関などの全体像をとらえる入門書としてとらえて良いのではないだろうか。
そして、単なる説明に止まらず、日本がどのように国際貢献を行って行くべきかまでも示している。
その一つとして、今後の紛争解決に重要となってくる方策の一つ「DDR(武装解除・動員解除・社会復帰)」を挙げているが、このプロセスの解説も価値のあるものであろう。
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