原作であるところのゲーム未プレイのため、アニメーショ ン版のみでの感想を。
下巻のみどころは、個人的には第三章において、橘純一が大会の選抜メンバーから
落選した七咲逢をプールの中まで追いかけ、溢れ出た様々な感情を受け止めるシーンでしょう
(人によっては橘純一が「石川バター」を載せた味噌ラーメンになった七咲逢を
食べようとする珍奇な展開の部分かも知れませんが)。
七咲逢がプールの中で橘純一に抱えられて泣いていたのは、
単に大会の選抜メンバーから落選したからだけではなく、弟のために背伸びして
「しっかり者」を演じたり、数学の追試があったりと、普段以上の負荷がかかっていた中、
橘純一という、「頼り無いけど頼れる存在」があらわれ、抑え込んでいた自身の感情が
溢れ出てしまったからではなかろうかと。嗚呼、若いねぇ。
橘純一のことをたびたび「子供っぽい」と言っているのは、
潜在的に自分自身が大人っぽく、しっかりしなくてはと思っている七咲逢が、
自身にある子供っぽい部分を認めたくないが故のことなのでしょう。
また、最終章の告白シーンは、中高生男子の妄想のリミットをはるかに超えた、
ある意味素晴らしいものになっています。とだけ言っておきます。多言すると
ネタバレになってしまいますしね。
余談ですが、着衣のままプールに入ると、衣服が抵抗となって泳ぎどころでは
なくなりますので、水難事故訓練以外でやることはお勧め出来ません。
それを考えると、プールのシーンでよく七咲逢に追いついたな。アイツ。