第三集目に到ることがこのアンソロジーの支持の高さを実証しているといえ、また参加している連名作家陣の描く各キャラクタのエピソードも、いわゆる微エロ・扇情的な場面だけに留まらず、ストーリーの土台構築の視点から見ても、第1集・第2集よりも確実にクオリティは高くなっている。
また素晴らしいと思うのは、前集のレビューでも書いたように、連名作家陣の連係の良さに尽きる。
例えば前集まで本編を描かれていた如月群真氏等は今回イラストに留まったのだが、今回初見の作家が見事にその穴を埋め、かつストーリー性の高い内容を提供してくれている。
連名作家陣の連係が真価を発揮する「アンソロジー」というのは大抵は作家の個性ばかりが目立ち、全体的にはちぐはぐになりがちであり、読み手側の作家個々への評価の落差が激しくなる上に、通し読みに相当気力を使うものなのだが、そう言った連名作家陣の難しい連係がこのアマガミアンソロジーに関しては実に上手くいっているという希少価値の高いものだ。支持の高さで3巻まで到ったのはそう言うところにあるのだろう。