アマガミコミカライズ・東雲流絢辻編のクライマックスと言うことで、成年誌をも手掛ける、ストーリーレンジの広い作者がどのような形で独自の綾辻詞を描かれることが出来たか、前巻のクオリティから非常に期待を持てた。
本編の顛末に沿いながら作者のアイデンティティを巧く取り込めたかという観点から見ても、東雲氏は前作「キミキス」や、その他成年指向作品に於ける東雲流を遺憾なく発揮されたと見て良いだろう。
綾辻編はアマガミ本編に於けるメインヒロイン格であるがゆえに非常にインパクトのあるキャラクタであったが、「キミキス」のメインヒロイン格である星乃結美編を最終シリーズに運んできた東雲流キミキスと比較すれば対照的であり、どういう順列で東雲流アマガミを織り成すのかは非常に興味が惹く部分である。
懸念するべき材料としては綾辻編で見せたストーリークオリティの維持である。綾辻編のように、残る5ヒロインも2巻完結方式で行く場合は中弛みには注意をしたいところである。アマガミコミカライズは東雲氏の他にも流派があるので負けない完成度を望み、今後も応援をしたいと思う。