2002年の「これマジ!?」という爆笑問題出演のバラエティ特番で取り上げられて以来、日本でも広まることになったアポロの捏造・陰謀論。
アメリカやヨーロッパではもっと古く、11号が着陸した当時から叫ばれている話のようで、イギリスでは「聞き飽きた」話だとして1997年に陰謀論を載せた雑誌へ読者の非難が殺到したという逸話が残るそうですが、日本ではまだ若い陰謀論といえるもので、昨今のネット調査の結果を見たりすると結構な人が信じてしまっているようです。
これはアメリカで作成されたドキュメンタリー番組を収録したものですが、内容はそれらアポロ陰謀論者(ビル・ケイシングなど)の主張をまず聞いた後、それを実際に月面を模したセットを作成するなどし、科学的に反証していくものです。「当時のコンピュータの性能では月まで行けない」、「影が平行になっていないのはおかしい」、「放射線を浴びたらフィルムや人間は駄目になる」…などといった有名な主張を、一つ一つ論破していく姿には説得力を感じさせられました。
そして「反射鏡」や「月の石の分析結果」、それに「ソ連や天文台の観察」などといった陰謀論そのものへの反証を示した上で、最後に「このような大規模な陰謀を行うより、実際に月へ行ったほうが簡単である」という結論を導きます。
DVDの付録として、超常現象検証家かつと学会員の皆神龍太郎氏による「なぜ日本でアポロ陰謀論が昨今まで広まらなかったのか」などを説いたアポロ疑惑の検証コラムが付いていますが、これを含めて「安易に陰謀論を信じること」の危険性、陰謀論を疑ってみることの重要性を指摘してくれる内容だと思いました。