出版社/著者からの内容紹介
「現実との衝突を少しでも避けたいと考える初心者にも、大いに役立つ。本書がもっと早く出版されていればと残念に思うほどだ」(アレキサンダー・エルダー博士、『投資苑』[パンローリング]著者)
テクニカル分析に革命をもたらした最新かつ高度な画期的テクニックも網羅!
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
メディア掲載レビュー
アペル氏は広範な戦略やタイミングモデルを詳細に分かりやすく解説する。また多くの独自の高度なテクニカル分析も本書で初めて公開している。短期、中期、長期投資家向けにテクニカル分析ソリューションも提示、それはミューチュアルファンドを対象とする投資家にも有効である。テクニカル分析に革命を起こし、人気の高いオシレーターであるMACDに基づく戦略やモデルの紹介は、アペル氏自身が開発したこともあって、その洞察は深く、示唆に富み、他の追随を許さない冴えわたったものになっている。読者がリアルトレードですぐにでも利益を上げようと思っているならば、本書は必携の書であろう。 --書籍詳細より抜粋
著者からのコメント
1990年の初め、私は名誉にも日本の株式や商品のプロのトレーダーたちに招待されて、東京でテクニカル分析、特に私の開発したテクニカル指標であるMACD(移動平均収束拡散法)についての講義を行った。
当時の日本の習慣今もあるのかどうかは知らないがでは、若い聴衆たちは私の講演の合間や直後には、何の質問もしなかった。私はこの習慣について、日本人は講演者が答えられないような質問を発したり、講義が説明不足であったことをほのめかして、講演者に恥をかかせるのを避けているのだ、と理解していた(これは素晴らしい習慣であり、その後、私は米国での講演のたびにこの習慣を教えた)。
しかし、私の講義が終わるやいなや、出席者らは数グループに分かれてパソコンの前に集まり、日本の株価や商品相場のチャートを表示して、MACDに関する私の説明が日本の市場にも適用できるのかどうか試し始めた。聴衆が喜び、私が安心したのは、MACDはまさに日本の市場にも当てはまり、活発な取引に適用可能だったことだ。
2004年のフィジーでも同様の経験があった。ここでも、オーストラリアやニュージーランドからの来た株式トレーダーを対象に、テクニカル分析の講義を行った。またまた、米国でのヒストリカルな株価変動に基づいて開発された指標や取引戦略がほかの国の株式市場にも当てはまるのかどうか、いくつかの質問が出された。そして再び、私自身が使用している取引手法をオーストラリアの株価に当てはめた結果、株価変動についての一定の基本原則、すなわち、モメンタム、時間、出来高、収束と分散などについての理解や応用に関する基本原則は万国共通であり、多くの種類の投資や、世界の多くの地域を通じて、適用可能なことに気づいた。
米国人の多くが「ローソク足」を米国の株価や債券市場に適用してみて、有益なツールになると気づいたように、本書の読んだ日本の読者も、ここで学ぶテクニカルツールや分析テクニックの多くが、日本の市場に適用して有効であることを確認してもらえると信じている。
1990年当時に、日本の株価が大天井を付けてしまったことに気づいていた人は少なかった。それ以降の日本の株価が横ばいから弱気に推移し、そのときの株価の高値が再び突破されるのに15年もかかることを予測した人は少なかった。本書が執筆された1990~2005年の期間は、皆ではないものの、多くのバイ・アンド・ホールドを主要な戦略とする日本の投資家にとって、総じて失望的な15年間となった。
日本の株式も次第に安定した勝利の道に復帰すると見られるものの、それまでは、トレンドのない長い相場環境は、あまり積極的ではない投資家にとって意欲を失わせるものとなろう。ただ、そうした市場環境のなかでの相場の上げ下げは、積極的な株式投資家、すなわち成功する市場タイミングで使用するテクニックやツール、予測の方法、それに基づく行動、株価の変動からの利益の獲得などを学んだ投資家には、有利な機会となろう。 本書は、読者に対して、そうしたテクニックやツールを身につけさせるために執筆したものである。私は可能なかぎり、使用した解説や例を明確かつ簡潔にするように努力したものの、それでも本書は複雑となり、私の言葉でいうと、充実した内容、そして詳細多岐にわたったものとなった。これらの習得には、ある程度の時間と労力がかかるものの、私は、読者の皆様がその努力が報われるものであることに気づかれると期待し、かつ自信を持っている。 私の分析に関心を持っていただいた読者全員に感謝し、皆様の将来の投資の成功を祈ります。
ジェラルド・アペル
カバーの折り返し
「29年前、アペルと私は株式市場の本を共同で刊行した。アペルは今もその道で精力的に仕事をしており、再び株で大儲けができる本をこの世に出した。私はアペルのマーケットレターを1970年代初めから読んでいるが、彼はリスクを最小限に抑えながら、素晴らしい仕事を成し遂げている。それは彼の“実際の”投資成績からも明らかだ。的確なリスク調整で、かなりの利益を上げている。本気で書かれたこの本を強くお勧めする」(マーティン・ツバイク、『ツバイク ウォール街を行く』[パンローリング]の著者、マネーマネジャー)
「テクニカル分析の“実践”という意味で、ジェラルド・アペルに並ぶ者はいない。アペルは分析の分野で画期的な貢献をしただけでなく、その売買手法を使ってウォール街屈指のマネーマネジャーとなったのだ。この素晴らしい書には、この分野のトップとしての30年以上のキャリアに裏打ちされた秘蔵のタイミング指標や戦略が披露されている」(ネルソン・フリーバーグ、フォーミュラ・リサーチ編集長、DVD「ネルソン・フリーバーグのシステム売買」[パンローリング])
「ベテラン投資家も初心者もこの本は必携だ。アペル氏は精力的なマネーマネジャー、そして高く評価されているニュースレター「システム・アンド・フォーキャスト」の発行人として、30年以上の経験を踏まえて本書を執筆した。どんなに強く推薦しても、足りないぐらいだ」(ダン・サリバン、ザ・チャーチストの出版者兼編集者)
「MACDの発明者であるジェラルド・アペル氏は、本書で市場のタイミングと勝利の方法についての短期集中講座を提供している。そして、自身のあらゆる手段を披露し、投資家に自分のポートフォリオをプロのように管理する技を教えている。ここには彼の発明した、間違いなく最も信頼できる市場タイミング指標のひとつと言えるMACDに関する包括的な章も含まれている。MACDのタイミング手法を使った場合、われわれの“最高の6カ月間”のスイッチ戦略の収益は3倍に膨れ上がった。自分で売買をしているなら、その規模の大小を問わず、すべての投資家とトレーダーが読むべき本だ」(ジェフリー・A・ヒルシュ、ストック・トレーダーズ・アルマナック編集長)
「長い年月の間に、何人もの“達人”が現れては消えていくのを見てきた。しかし、ジェラルド・アペル氏は30年間不動の地位にいる。本書には、マーケットを真剣に学ぼうとしている人たちのために、利益を獲得し損失を削減するための有用かつ実践的なパワーツールが記されている」(ネッド・デイビス、ネッド・デイビス・リサーチ)
著者について
1973年以来、優れたテクニカル分析の定期出版物「システム・アンド・フォーキャスト」を発行する。テクニカル分析やマーケットタイミングの研究では伝説的な人物であり、その成果にはこの分野で最も多用されている分析ツールのひとつであるMACDの発明も含まれる。アペル氏の経営するシグナラート・コーポレーションとその関連企業は現在、5億5000万ドル以上の民間資金を運用している。世界的に高い評価を得ているテープ、セミナー、ワークブックを通じて、多くのトレーダーを育成してきた。アペル氏は最近、4日間にわたる一連の国際的なマスタークラスで投資とトレーディング戦略に関する講義を行った。著書に『ウイニング・マーケット・システム(Winning Market Systems : 83 Ways to Beat the Market』など多数。
監修者紹介
長尾慎太郎(ながお・しんたろう)
東京大学工学部原子力工学科卒。日米の銀行、投資顧問会社などを経て、現在はヘッジファンドマネジャー。訳書に『魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門』『タートルズの秘密』『新マーケットの魔術師』『マーケットの魔術師【株式編】』『デマークのチャート分析テクニック』(いずれもパンローリング、共訳)、監修に『ワイルダーのテクニカル分析入門』『ゲイリー・スミスの短期売買入門』『ロスフックトレーディング』『間違いだらけの投資法選び』『私は株で200万ドル儲けた』『バーンスタインのデイトレード入門』『究極のトレーディングガイド』『投資苑2』『投資苑2 Q&A』『ワイルダーのアダムセオリー』『マーケットのテクニカル秘録』『マーケットのテクニカル百科 入門編・実践編』『市場間分析入門』『投資家のためのリスクマネジメント』『投資家のためのマネーマネジメント』(いずれもパンローリング)など多数。
■訳者紹介
株式会社オーバルネクスト 翻訳グループ
商品先物・金融分野の相場・市況・分析を提供し、また商品取引員向けのバックオフィスなどのシステム開発も行う総合情報ベンダー。1981年設立。東京(本社)、ニューヨーク、シカゴ、福岡に拠点。翻訳グループは、専門分野の知識を生かしての通信社の市況翻訳や、外部依頼の翻訳などを担当する翻訳専門部門。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1973年以来、優れたテクニカル分析の定期出版物「システム・アンド・フォーキャスト」を発行。テクニカル分析やマーケットタイミングの研究では伝説的な人物であり、その成果にはこの分野で最も多用されている分析ツールのひとつであるMACDの発明も含まれる。アペル氏の経営するシグナラート・コーポレーションとその関連企業は現在、5億5000万ドル以上の民間資金を運用している。世界的に高い評価を得ているテープ、、セミナー、ワークブックを通じて、多くのトレーダーを育成してきた。アペル氏は最近、4日間にわたる一連の国際的なマスタークラスで投資とトレーディング戦略に関する講義を行った
長尾 慎太郎
東京大学工学部原子力工学科卒。日米の銀行、投資顧問会社などを経て、現在はヘッジファンドマネジャー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
抜粋
株式市場は、投資家に間違ったときに間違った判断をさせる傾向がある。例えば1920年代末の株式市場の暴騰によって、投資家は株価が上昇の一途をたどると確信したほか、当時活用できたマージンレバレージが高水準であったにもかかわらず、株価の上昇見通しが無期限に正当化されると確信してしまった。
投資家は投資したものの、株式市場は暴落した。大衆投資家は、その後20年間にわたって株式投資を敬遠することになった。ただ、株式市場が実際に安値を付けたのは、1931~1932年のことだった。1990年台半ばにはS&P500指数が国王となり、インデックス・ミューチュアルファンドが国王に忠実な指南役になった。1996~1998年には、バンガード社がスポンサーとなったものも含めて、S&P500指数をベースにしたミューチュアルファンドに巨額の資金が流入した。ところが資金が大量に流入した直後の1998年半ばには、株価は中期的な大幅下落をしてしまった。この下落のあとの株式市場の上昇はS&P500指数ではなく、投機色の強いナスダック総合指数が先導役になった。IT銘柄(インターネット関連企業など)は、これら企業の多くがまだ何の利益も上げていないのに、1株数百ドルで売買されているものもあった。そうこうしているうちに2000年3月に株価は暴落した。結果的にナスダック総合指数は77%以上も下落した。
そこで投資家は、トータルリターン、企業価値、収益、配当といった神聖な領域に戻った。こうした戦略は、2000年と2002年の弱気市場では、特に悪い戦略ではなかったものの、2003年春の新たな強気市場の局面では、明らかに最善の戦略となることもなかった。IT銘柄への人気が再び高まり、株価の成長が注目され、トータルリターンは注目されなくなった(しかし2004年初めの9カ月間、IT銘柄は価値重視、収益重視の銘柄に対して市場の主導権を失った)。
もちろん、ここでの要点は、典型的な投資家というのはトレンドに追随するものでトレンドを先導するものではないこと、そして、先走りするのでなく後追いをすること、さらに、一匹狼であるよりも大衆と行動を共にするといったことである。金融サービス調査会社ダルバーによれば、1984~2000年の期間に、S&P500指数は年平均で16.3%上昇したが、平均的な株式ファンドへの投資家の得た年利回りは5.32%にとどまった。しかも2003年7月まで期間を延ばすと、状況はさらに悪くなる。1984~2003年にはS&P500指数の利回りが年平均12.2%だったのに対し、平均的な投資家の得た利回りは年平均わずか2.6%だった。
本書は、投資家らが平均を上回るパフォーマンスを達成することを目的に書かれている。平均よりも大幅に良いパフォーマンスとなるものと信じている。