我々日本人からすると、「アヘン栽培を生業にする地域」なんてとてもじゃないけど恐ろしくて足を踏み入れられない場所のように感じてしまいますし、実際その筈なのですが、著者の高野さんは通訳とコミュニケーションを取る為に語学まで学び、かなり苦労しながらその場所に足を踏み入れ、あまつさえ長期間にわたって滞在までしてます。
「好奇心」もここまで来ると、圧倒的なパワーになるのだなと思いました。
内容事態は「アヘン王国」が持つ文化的な特異性──なぜアヘンを売るようになったのか。など極めてシリアスな部分と「滞在記」としての脱力部分が良い感じでミックスされており、飽きることなく最後まで一気に読むことができます。
一風変わった滞在記として。また、アジアのある特定の地域が孕む混沌を報せるルポとして。
どちらにしても良書です。