慶応大学で「現代美術について」行われた1年間の講義の、前期分。
一見、専門用語ばかりで遅い文章なのかと思いきや、口語で書かれているのも手伝って、かなりスラスラ読み飛ばせる?本になっています。
子供の頃大人が話してくれた面白い話の、オトナ版というか。面白い人が目の前で、面白い話を延々と、し続けてくれる感じ。
音楽と映画を大まかな軸に、倍音の話からファッションショーでのモデルの歩き方、レコードのジャケットの話、エイゼンシュテインに、ホームシアター、通過儀礼、人類の幼児化、などなど。
かなりバラバラと話を膨らませながら、なんだかゆったりと全部が縺れ合っていて、同じ著者の他の本もぜひ読んでみたくなりました。
後期は、そうしてバラバラと膨らんだ様々な分野の、それぞれ専門家を講義に呼び、話を聞くそうです。発売が今から楽しみです。