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最も参考になったカスタマーレビュー
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ケニアの素顔が分かる気がする,
By
レビュー対象商品: アフリカ日和 (単行本)
本書で語られているのは、アフリカのケニアにあるナイロビという都市についてである。他国の状況というのは意外と部外者には分からない。経済学者や社会学者は統計データを豊富に提供してくれるが、そこで生活をすることはどういうことなのかという生活者視点はまるで分からない。文化人類学ではより深層にあるものを伝えてくれるが、これまた表層的な世界で生きている一般庶民の主観的感覚からは遠く離れているような気がする。ある場所で生活するとはどういうことか?これは現地で住んでいる人に取っては自明であり、誰でも知っているのだが、どうしてもその場所を離れては伝わらないことが多い。そうした生活者から見たケニアのナイロビでの生活を本書は教えてくれるような気がする。叙述は非常に上手く、読んでいくうちにイメージが自然と沸いてくる。私は、ケニアどころかアフリカにさえ行ったことがないのだが、実際に現地に行ったら懐かしさを感じてしまうのではないかと思った。アフリカ(特にケニアのナイロビ)での生活とはどのようなものかを知りたい人は、現地に行かれることが一番だろうが、是非本書も読まれることをお薦めする。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ほんとうにアフリカは奥が深い。,
By カスタマー
レビュー対象商品: アフリカ日和 (単行本)
ケニア在住の著者の日常生活から伝わってくるアフリカは、多くの人が抱いている「異質の文化」というイ メージと重なる部分も多いが、なぜか不思議と懐かし いものも感じる。この郷愁感は一体なんだろうか...。 都会的な文化生活、貧困、呪術師、森、村....。雑多 とも思えるなかにも、人間の根本の部分に触れる何か があるから、多くの人を引きつけるのだろう。 やはり行かないと、実際に見ないと、その答えはわか らないのかもしれない。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
魅惑のナイロビ,
By
レビュー対象商品: アフリカ日和 (単行本)
ケニア人の男性と結婚し、ふたりの子供をもうけた日本人ママ兼ライターの書いた「住んで生活する」ナイロビであナイロビは、アフリカ有数の近代的な都市だ。何しろ、ヒルトンがある。 治安は悪いし銃声を耳にすることもあるが、とくに治安の悪い地域に出かけてはいけなかったり、 あたりに注意して歩くのはナイロビに限らず旅行者ならあたりまえのことだ。 空港やカフェなど、人の多いところでは、財布を出して札を数えたりしてはならない。 彼らは、もちろん、そんな、ひったくりをやりたくてやっている人々ではないが、 ケニアの田舎から出てきてナイロビで働いている若者にとっては、今あなたが数えているお金は 年収の何倍もの額であったりする。だから、出来心をおこさせないのも旅行者の心得だ。 嬉しいことに、ホテルなら、水道の水を直接飲んでも、病気にならない。どこの国へ行っても、たとえ、そこが欧米の先進国でも、 ウェルカムボウエル(歓迎の下痢)に迎えられるひとでも。 インド人両替商は数多い。悪く言う在ナイロビの日本人は、彼らを「華僑」ならぬ「イン僑」と読んでがめつさを蔑む。 スターライトクラブとか、フロリダとかに行けば、ブラックビューティのおねえさんと 友達になることができる。英語力は必要だ。仲良く話していると、横から来た 香港人におねえさんをさらわれたりする。英語力の差ばかりではないだろうが、 「地元紙」の「ネーション」でも仕入れて、トークの話題を増やしておこう。 ケニアで車を走らせると、スピードを出しがちだ。何しろ道が真っ直ぐだ。ナイロビから30分も走るとサバンナ。ジャングルではない。 ゾウやキリンやライオンが棲んでいるのは草丈が短いサバンナで、ジャングルではない。これは「ジャングル大帝」が日本に広めた誤解だ。 ナクル湖のフラミンゴ、ツァボのゾウ、見に行く道中でマサイの戦士に会ったりするがからかってはいけない。 誇り高き戦士であるとともに、計算高き商売人でもあるからだ。 彼らのカバンの中には、交換でせしめとった大新聞や大テレビ局のロゴの入った、電卓が山のように入っている。 彼らは言う「デンターク、モウ、イラナーイ」 ヴィクトリア湖の湖畔、キスムの近郊ルオー族の集落、ナイロビに出稼ぎに行っている人が多い。 ここで肉は、安い順に、牛、豚、鶏だと教えられた。 土産に、ナイロビから大量にマッチと砂糖を買って行った。 日本人を見るのは初めてだと言っていた。 お礼に、一頭、羊を屠ってくれた。食べきれなかった。 集まってきた子供に手真似で「食べなさい」と合図をしたら、ひとりが手を伸ばし頬張った。 とたんに長老の張り手が飛んできた。 「客人にあげたものには手を出してはならない」ということらしかった。 この本に書いてある著者の体験は、生活者の視点に貫かれていて、興味深い。 この本は、朝日新聞の元ケニア特派員松本仁一さんが書いた「アフリカを食べる」 などとともに、アフリカ物としては最高の出来だと思います。
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