仕事で中学生の修学旅行の引率をすることがある。中学生の中には大通りの雑踏の中で万札を出したり、高価な時計を見せびらかしたり、荷物を人通りの多い駅に置いて平気でトイレに行ったり、長方形の縦長の財布をズボンから半分出して駅の中を歩くなど、本書に出てくる国だったら間違いなくカモにされるような無防備な状況を目にする。実際に、インドや南ア共和国のような国を修学旅行先に選んだ方が、その後の人生にとってプラスになることが多いのではないかと本書を読んで感じる。実際に、日本国内を旅行する感覚で、新婚旅行や卒業旅行で出国する人も多く、そうした人の中には嫌な体験をして日本の治安の良さや清潔さ、暮らしやすさを実感することになると思う。海外では不衛生な環境で育ち、自国の言語の読み書きもできないような人間が多く、謙虚、倫理、共生といった道徳観のない欲望のままに行動するような人間がうじゃうじゃいる。そんな世界に旅行に行くためには「地球の歩き方」のような公的な本だけでは不十分で、海外旅行の怖さを教える本書も一読する必要があると思う。内容が面白いので中高生の地理学習にも活用できると思う。