政府筋に賄賂を送り森林伐採権を手にする中国企業。
建設大臣に賄賂を送り宅地整備プロジェクトに入り込む中国企業。
誰に賄賂送れば効果的なのか顔合わせをセッティングしてくれる中国大使館。
中国政府がアフリカ諸国に経済援助し、インフラ整備を促す。
世界銀行(アメリカだ)のルールにより、そのインフラ整備は公開入札。
圧倒的安値で中国企業が落札。先進諸国の民間企業はどこも敵わない。
中国企業はスキルの低い現地住民をあまり雇用しない。
格安でそれなりのスキルを持った中国人を本土から呼び寄せる。
やってくる中国人はあくまで出稼ぎであり、金を稼ぐためにやってきているから現地に溶け込むことはない。金も使わない。
アフリカで働く多くの中国人は、働き始めるまで働く場所が危険(たとえばナイジェリアの石油紛争地域)だと言うことを知らない。働く前は良いことしか言われないから。報道されていないだけで、アフリカで働く中国人は何人も誘拐されたり殺されたりしている。でも、もし危険だと知っていても働きたがる中国人はたくさん居る。中国の農村で燻っているより、多くの金が稼げるから。
二人の著者と一人のカメラマンの共著である本書は、賄賂を送る中国企業、サポートする中国政府関係者、現地で働く中国人、賄賂を受け取るアフリカ諸国の政府筋、そういう多くの人たちに取材を試み、スーダン秘密警察に拘束されるという危険な状況に遭いながらも、いまアフリカ諸国と中国の関係がどのようになっているのか、その現実を著している。
惜しむらくは、本書は現状報告にとどまっているように感じること。続編を大いに期待する。