竹内まりやに少しスモーキー・フレーバーを加えたような歌声。
おそらく、本来の声量はもっと豊かなのだろうが、
やや抑制気味の発声で歌う。
そして・・・
何と形容したらいいのか、
独特の、とても「色気のある」ファルセットを駆使する。
それも、多用するのではなく、時々、変化球のように使う。
それが、たまらない。
3曲目のオリジナル「gray to grand」、
5曲目の、やはりオリジナル「Thirsty」で、
それが非常にいい形で現れている
ノラ・ジョーンズのように、ちょっと聴いただけですぐ彼女とわかる、
スペシャルな「自分の声」を持っている。
また、ルックスもいい。
ジャケ買いのファンも、魅力を感じるのではなかろうか?
(デザインがどことなく演歌歌手のCDみたいではあるが・・・)
サイドの注目はマット・トレダーのピアノ。
「ジャズは本来楽しいもの」ということをわからせてくれる、
陽気だけど上品なプレイで、
元気よく何度も登場する。
6曲目「Bye bye blackbird」は、本当に楽しそう。
内容は、ポップスあり、シャンソンあり、ボサノバあり、ジャズあり、ラテンありと
何でもありの幕の内弁当のような雰囲気だが、
飲み屋の「とりあえずビール」ではないが、
「とりあえず、女声ボーカル」なら、
本作はお薦め。