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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
なにか足りない,
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レビュー対象商品: アフガンの男 下 (単行本)
例えば歴史の本で幕末を読む場合でも、学校の教科書と司馬遼太郎の小説坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)では、後者のほうが面白いのはいうまでもない。教科書が事実の列挙に終始し、そこに至るまでの関係者の相克を割愛してしまうので、感情に訴えるものがあまり出てこないからだ。そういう意味で、この「アフガンの男」も教科書を読んでいるような無味乾燥を感じる。下巻においてヒーローのセリフがほとんど出てこないなど、小説としてはどうかと思うような話の組み方になっている。同じシージャックを取り扱った、悪魔の選択 上 (1) (角川文庫 赤 537-6)ではヒーローはじめ登場人物の苦悩とせめぎ合いが迫真のストーリーを作り上げていただけに、同じ作者とは思えない作品になっている。ちょっと残念。 テーマと背景が難しいだけに、ストーリーを展開させるので手一杯だったのだろうか。 (なお、下巻(初版)に単純な誤植が2カ所もある。どうしたことか。)
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