この本は映画公開前に発刊で「完全公式ガイド」と表記ですが、映画のあらすじ等を解説するガイドブックでは無く、映画「アバター」の舞台である"衛星パンドラ"を実在しているかのように調査した"極秘資料"視点でまとめた本。
ジェームズ・キャメロンが天体学者、言語学者などあらゆるプロフェッショナルを集めて"パンドラ"の世界を創り上げた結晶がこの本にまとめられている感じです。
内容は巻頭に地球の環境等の状況説明があり、地球上の枯渇した資源を外に求めた部分がパンドラでの資源。そしてパンドラの天体と地質、ナヴィの生態と文化、動物、植物の各項にわたって細かく解説文があります。
あとパンドラに来た地球側のプロジェクトやRDA(資源開発機構)の武器を含めたメカニック類の解説もありました。
巻末にはナヴィ語の一覧と対訳が掲載されている点も少し驚きで、いかに緻密に世界をつくろうとしたのかも分かりました。
総合的にはイメージイラストやCGを各項に多数使用されていて映画を観た後にでも「パンドラ」を更に知りたいと思う方にはお勧めな本です。ただ随所にイラストはラフな内容もありますし、映像での美しさを求めるには少しもの足りない部分はあります。
映像だけでは分からない所を過剰気味な解説本ですがしかし、キャメロンが表現したかった世界観を少しでも理解する事ができる一書と私は感じました。
誌面的にも紙に折り目をつけたり等の錯覚感のあるデザインも面白かったですね。
価格的にもオールカラーページで高価すぎず相応な価値と思います。