人に勧めて勢い余ってあげてしまうことが多く、また見たくなった時に手元にないと、比較的安価なため、つい購入してしまいます。もう幾度見たかさえ判然としなくて、台詞や展開やオチまで頭に入っているのに、たとえばアニーの実家からの帰り、アニーの弟が運転する車の中での固まったウディ・アレンの表情なんかにやはり覚えず笑ってしまいます。それぞれのエピソードが時系列に並べられていなかったり、過去を話題にアニーとアルビーが話をしている場面を見せるのに、その過去のある時点に現在の二人がそのまま登場するといった描き方をしたり、他の作品にも見られるアレンの衒学的な姿勢であったりといったところから、ともすれば難解と取られがちなアレンの映画ですが、まあ分からないところはあまり深く考え込まないで、予断にとらわれず流れに身を任せて楽しんでも、それはそれで結構楽しめるのではないか、というのを最もよく教えてくれるのが本作であるような気がします(まあ、逆に「何度も見て、深く考えても楽しめるのが本作」という言い方もできると思いますが)。