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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
手塚アニメ研究の礎となる本,
By ITOK (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: アニメ作家としての手塚治虫―その軌跡と本質 (単行本)
著者は、書籍の引用やインタビューを駆使して、手塚がダンピングしてアニメーションの制作費が安く抑えられる状況を作り出したという“神話”や虫プロでディズニーを目指した“神話”に疑義を呈する(鉄腕アトムの制作費が実際には喧伝されている額と違うことを明らかにしている)。また、いままであまり触れられることのなかった手塚の“実験アニメーション”についても、その方向性や批評家に忌避されていた理由などが考察されている。 アニメにはあまり関心のない人でも、手塚に関心があれば、その半身ともいえるアニメに対する志向が伺える本書は刺激的であろう。 本書は類書がないこともあって細かい論評はされていない。しかし本書を元に様々な手塚アニメ研究が派生しうる礎となる本である。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
通説を覆した力作,
By
レビュー対象商品: アニメ作家としての手塚治虫―その軌跡と本質 (単行本)
宮崎駿氏も著書で述べているように、『鉄腕アトム』を制作する際に、手塚が率いる虫プロが極端に低い金額で制作を受けたため、その後のアニメ制作現場が塗炭の苦しみを舐めたというのがアニメビジネス史における定説であった。しかし、この本によってその通説を再検証する必要が出てきた。本書は虫プロを中心とした多くの人間に直接取材することで、今まで知り得なかった情報を数多く開示している。アニメビジネスに興味を持つ人間なら必携であり、手塚治虫に興味を持つ人間にとっても興味深く読める力作である。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
公平な立場の本,
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レビュー対象商品: アニメ作家としての手塚治虫―その軌跡と本質 (単行本)
著者の津堅さんは、「私はいわゆる手塚信者ではない」 とことわったうえで、様々な関係者に インタビューをされ、あるいは関係者の 文献を引用して、 「手塚治虫のアニメって、何だったの? どういう影響を日本のアニメーションに 与えたの?」 という、ぼくらが普段、何気な〜くなんとなくでしか 認識していない、あの時代の真実を探ろうと、 懸命に努力してこの本を書いていらっしゃいます。 さすが京都精華大学の、アニメーション学科特任講師を されてる方だけのことはあるなあ、という感じです。 いわゆるディズニーやチェコなどの「アニメーション」と、 海外でも普通に使われている日本の「アニメ」の違いを、 「鉄腕アトム」を源流として認め 指摘されている部分など、頭が下がる思いでした。 そして、作家の小林信彦さんが喜劇人の伝記を 書く時に、他人のいい加減な伝聞を絶対に 差し挟まないように、津堅さんも実際のインタビューや ちゃんとした刊行物に載った言葉しか使用していません。 手塚さんを評価する時も批判する時も、 あくまで公平に、冷静な言葉だけを連ねられています。 ぼくには有名な虫プロ倒産の一件について、 果敢に事実へ肉薄しようとされる部分が、 大変印象深かったです。 これは読まなきゃソンですよお〜!!
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