畜産・獣医関係以外の皆様へ
「アニマルウェルフェア」というと、西洋という対岸の火事のような感じですが、我が国でも緊急な課題となっております。動物科学系以外の方にはあまり関係なさそうですが、私たちに食べられる動物である家畜の「幸せ」を科学的に、そして倫理的に検討した本で、いつかは殺される動物を「どう生かすか」というテーマは、とりもなおさず、いつかは死ぬ私たちが「どう生きるか」に通じるテーマでもあります。畜産で何が問題視されており、家畜をどう生かそうと考えているのかを感じていただき、自分の「生き方」を振り返る一助になれば幸いです。
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これらの問いはアニマルウェルフェアという思想に帰着する。
また、食の安全性がとりざたされ、食品のトレーサビリティに注目が集まっているが、そのトレース(足跡をたどる)したさきでなにが起こっているかまで知っておく必要がありそうだ。
食肉消費大国でありながら、一般の私達は、誰かが育てた「命ある」動物を食べているのでなく、スーパーで切り分けられパッキングされた「商品」を食べている。
ここには感謝もないので、動物への「配慮」の精神も決定的に欠けている。
トレーサビリティでは追いきれない、動物と商品との間にある大きな壁を超えるには、この本をひも解くことが一番の近道であるだろう。
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