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オスカー・ピーターソン、ハーブ・エリス、レイ・ブラウンといった腕利きのミュージシャンが集まったコンボを相手に、彼らと対等に渡り合うアニタのジャズ・スピリット、ジャズ・センスがまずもって素晴らしい。同じ名作でも『ジス・イズ・アニタ』の格調高いエレガントな雰囲気と違って、本作はジャズ・クラブにでもいるようなリラックスしたムードが特徴だ。
スキャットをまじえアップ・テンポで歌う< 8 >が圧巻で、この曲ではドラマーとのスリリングなフォー・バースも楽しめる。一方、しっとりと歌うバラードも味わい深く、このアルバムにはアニタの魅力がぎゅっと集約されている感じだ。個性的なフレージング、ハスキー・ヴォイスの魅力もアニタならでは。当時のアニタは30代の半ばで、歌手としてもっとも光り輝いていた。(市川正二)
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