少し前にロジカルシンキングという手法がはやったが、本書はこれを少しもじったアナロジカルシンキングをテーマにしている。
すなわち、新しいアイデアは、既存のアイデアを借りてきて組み合わせることから生まれるという思考法である。
確かに、革新的な考え方やイノベーションは何もないところから生まれるのではなく、それまでの多くの先人の築き上げた土台の上に成り立っている。芸術の世界も同様で、創造は模倣から生まれるとされる。
本書はこれを、できるだけ体系的に解説し、抽象化思考力の鍛え方、身近なビジネスの世界への応用の仕方を身につけるためのノウハウが詰め込まれている。
さすがに、このテーマを著書にしているだけあって、本書の至るところに出てくる事例も実に幅広く、著者が様々な分野に精通していることがうかがわれる。
改めて、アナロジー思考のために必要な抽象化思考を見につけるためには、食わず嫌いにならずできるだけ広い分野に関心を持つことが大切なのだと感じた。