内容紹介
脳スキャンをはじめとする最新の技術や脳傷害の研究、動物研究から明らかになってきたのは、脳は、外界を無数の地図でモデル化していて、そのための特定の仕事に特化した無数のアナログコンピュータをもっている、という事実です。カエルはハエを捕るのに、方向や距離を計算していたら間に合いません。虫を検出し、動きの方向を検出するアナログコンピュータの描く地図によって、瞬時に反応しているのです。脳という最高に複雑で面白い器官の不思議に、現代の最高の脳の持ち主たちが挑んだ科学の挑戦の物語を、歴史・文学・芸術からの話題とともにお楽しみください。
内容(「BOOK」データベースより)
脳は空間を無数の地図でモデル化するアナログ・コンピュータ―。視空間の研究がひらく脳理解の大逆転。
内容(「MARC」データベースより)
脳は空間を無数のマップでモデル化するアナログ・コンピュータである-。冗談を交え映画や小説や詩を散りばめながら、そのマップのスリリングな発見の歴史をたどり、脳が外界をどのように表象しているかという問題に肉迫する。
出版社からのコメント
世はデジタル時代。脳も、スーパーなデジタルコンピュータだと
考えている研究者もいます。しかし、脳スキャンをはじめとする最新の技術や脳
傷害の研究、動物研究から明らかになってきたのは、脳は、外界を無数の地図で
モデル化していて、そのための特定の仕事に特化した無数のアナログコンピュー
タをもっている、という事実です。カエルはハエを捕るのに、方向や距離を計算
していたら間に合いません。虫を検出し、動きの方向を検出するアナログコン
ピュータの描く地図によって、瞬時に反応しているのです。脳という最高に複雑
で面白い器官の不思議に、現代の最高の脳の持ち主たちが挑んだ科学の挑戦の物
語を、歴史・文学・芸術からの話題や楽しい冗談とともにお楽しみください。
考えている研究者もいます。しかし、脳スキャンをはじめとする最新の技術や脳
傷害の研究、動物研究から明らかになってきたのは、脳は、外界を無数の地図で
モデル化していて、そのための特定の仕事に特化した無数のアナログコンピュー
タをもっている、という事実です。カエルはハエを捕るのに、方向や距離を計算
していたら間に合いません。虫を検出し、動きの方向を検出するアナログコン
ピュータの描く地図によって、瞬時に反応しているのです。脳という最高に複雑
で面白い器官の不思議に、現代の最高の脳の持ち主たちが挑んだ科学の挑戦の物
語を、歴史・文学・芸術からの話題や楽しい冗談とともにお楽しみください。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
モーガン,マイケル
イギリスの視覚研究の第一人者。王立協会会員。学部と大学院をケンブリッジで学び、ケンブリッジ大学、マギル大学(カナダ)、ダラム大学、ロンドン大学(ユニヴァーシティ・カレッジ)、エディンバラ大学を経て、現在はロンドン市立大学教授。専門は実験心理学と認知神経科学で、多数の研究論文がある
鈴木 光太郎
新潟大学人文学部教授。専門は実験心理学。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
イギリスの視覚研究の第一人者。王立協会会員。学部と大学院をケンブリッジで学び、ケンブリッジ大学、マギル大学(カナダ)、ダラム大学、ロンドン大学(ユニヴァーシティ・カレッジ)、エディンバラ大学を経て、現在はロンドン市立大学教授。専門は実験心理学と認知神経科学で、多数の研究論文がある
鈴木 光太郎
新潟大学人文学部教授。専門は実験心理学。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
抜粋
脳のなかには複数の地図があって、それらが私たちの空間知覚の基礎
をなしている。哲学者バークリーや科学者ロッツェは、空間の経験を理解するた
めに決定的に重要なのは、私たちが身体を動かさなくてはならないことであり、
そこにはマップが必要だと主張した。私も同じ意見だ。ものを見るとき、眼は物
理空間のさまざまな方向からくる光を受けとり、次に脳がその物理空間に位置づ
けられた行為を産み出す。視覚の最初の段階は、眼のなかでの像であり、その次
にくるのが後頭部にある粗いマップである。・・・・・・。そしてそれらのマッ
プにはかならず空間的要素があって、次の段階に欠かせない。視覚から行為にい
たるこの経路には、マップが消えて「空間の視覚的意識」が現れるといった、謎
めいた横道などない。空間の視覚的意識というのはたんに、網膜から行為にいた
るさまざまなマップの活動そのものなのだ。(「はじめに」より)
をなしている。哲学者バークリーや科学者ロッツェは、空間の経験を理解するた
めに決定的に重要なのは、私たちが身体を動かさなくてはならないことであり、
そこにはマップが必要だと主張した。私も同じ意見だ。ものを見るとき、眼は物
理空間のさまざまな方向からくる光を受けとり、次に脳がその物理空間に位置づ
けられた行為を産み出す。視覚の最初の段階は、眼のなかでの像であり、その次
にくるのが後頭部にある粗いマップである。・・・・・・。そしてそれらのマッ
プにはかならず空間的要素があって、次の段階に欠かせない。視覚から行為にい
たるこの経路には、マップが消えて「空間の視覚的意識」が現れるといった、謎
めいた横道などない。空間の視覚的意識というのはたんに、網膜から行為にいた
るさまざまなマップの活動そのものなのだ。(「はじめに」より)