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アナログ・ブレイン―脳は世界をどう表象するか?
 
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アナログ・ブレイン―脳は世界をどう表象するか? [単行本]

マイケル モーガン , 鈴木 光太郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,780 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

脳スキャンをはじめとする最新の技術や脳傷害の研究、動物研究から明らかになってきたのは、脳は、外界を無数の地図でモデル化していて、そのための特定の仕事に特化した無数のアナログコンピュータをもっている、という事実です。カエルはハエを捕るのに、方向や距離を計算していたら間に合いません。虫を検出し、動きの方向を検出するアナログコンピュータの描く地図によって、瞬時に反応しているのです。脳という最高に複雑で面白い器官の不思議に、現代の最高の脳の持ち主たちが挑んだ科学の挑戦の物語を、歴史・文学・芸術からの話題とともにお楽しみください。

内容(「BOOK」データベースより)

脳は空間を無数の地図でモデル化するアナログ・コンピュータ―。視空間の研究がひらく脳理解の大逆転。

登録情報

  • 単行本: 365ページ
  • 出版社: 新曜社 (2006/11/25)
  • ISBN-10: 4788510278
  • ISBN-13: 978-4788510272
  • 発売日: 2006/11/25
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 アナログ処理をする脳を主張した一冊だが…, 2008/10/20
レビュー対象商品: アナログ・ブレイン―脳は世界をどう表象するか? (単行本)
脳をコンピュータに例えての議論は近年良く見受けられ、わかりやすい概念だけに多くの人が、そして研究者が脳≒コンピュータとして捉えるようになっている。しかしながら本書で筆者は、脳は一種のアナログ・コンピュータであり、そのような捉え方をしなければ、心脳問題を始めとした神経科学・認知科学の問題は解決できないと主張する。

アナログ・コンピュータというと、単純な演算処理とは異なる並列処理の議論が思い浮かぶのだが、本書では特にその点を強調しているわけではない。他のレビュワーの方も指摘しておられるように、そのあたりのあやふやさが「一体何がアナログなのか?」と言う疑問を読者に抱かせてしまう原因だろう。

内容は一時視覚野を中心とした「ものを見る」という認知過程がどのように脳内で進行して(または処理されて)いるのかを多数の実験例を紹介しつつ展開する、脳神経科学の一般書に良く見られるスタンダートな書き口である。前述したように、いまいち筆者の主張の論点が捉えにくいのだが、通読して改めて考えてみると、脳機能において、無意識的に進行する処理過程というものが存在し、それは自分の意識に上る結果や意志とは無関係に進んでいく、それこそが(並列処理的な)「アナログ処理」なのだ、という議論のようである。

この主張そのものは特に新しいものでもなく、目立ったものではない。ただ、本書の面白かった点として、巻末についている付録で簡単な認知実験を一覧にして載せていることが挙げられる。多くの一般科学書では結果しか書いていない実験をそのやり方を含めてまとめて紹介しているので、ここを読むだけでもそれなりの価値はある。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 アナログ処理という主張は面白いのだが、この類の本の中では分かりづらいほう, 2007/11/9
レビュー対象商品: アナログ・ブレイン―脳は世界をどう表象するか? (単行本)
 「脳がどのように視覚処理をしているか」というのが原題の示す内容であるが、邦題はその中から著者の主たる主張である「脳はアナログ・コンピュータである」という考えを採用している。視覚の研究者である著者は、幾つかの実験なども引用しながら「視覚処理」から意識の問題までを説明する。

 専門用語をできるだけ避けてわかりやすく書いたようなのだが、主題が追い辛く、読みづらい一冊であった。原著も2003年出版なので、時代錯誤だからわかりづらい、と言うほど古くはない。多分幾つか理由が指摘できるように思う。一つは、イギリス人特有、と言うのかもしれないが、各章まずは小説の話や戦争の話といった一見関係のなさそうな話題から入ったり、本文の途中でもとてもかけ離れた例え話などがでてくること。かなり柔軟で、余裕を持った頭でないと話がどう関係していくのかがみえにくく、焦燥感を感じるのだろう。だから何が言いたいの、と何度も思ってしまった。
 わかりづらい原因の二つ目は、視覚の話なので幾つか解説図などがでてくるのに、その説明が間違っていたりよくわからないという部分があること。明らかな「左」を「右」と間違えた説明ぐらいは、翻訳の際にチェックできなかったのかと思う。(とりあえず初版第一刷を読んだ。)
 最後に、脳は「アナログ・コンピュータである」という説明が一般向けとしては不足気味なこと。アナログ計算の説明は第二章にあるが、これも素人が理解するにはちょっと難しい。普通にイメージされる「ゼロか1か」のコンピュータでできないなにが出来て、何が出来ないからアナログコンピュータといえるのか。なにか「ある程度わかっている人」に対する説明のような感じもするのである。単純に読み手として想定されたレベルにこちらが達していない、というだけかもしれないが、肝心のところの主張が分かりづらく、「他を読もう」になってしまうところである。この手の本はかなり出版されたが、あまり話題にならず書評も少ないのはこの分かりづらさのせいかもしれない。

 脳が情報処理を行う装置として機能しているというのは、今や誰も疑わないだろう。人工知能でどこまで近づけるか、の研究も進んでいる。現在のデジタルなコンピュータではどうしても動物の脳のような機能はもてないのか、という問いかけがあるとするなら、著者のような主張はなかなかポイントをついているのかもしれない。アナログ処理とデジタル処理の違いにはかなり根源的なものがある。著者の主張が正しいのか否か、さらなる展開を期待したい。
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6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 なかなかヘビー, 2007/11/13
レビュー対象商品: アナログ・ブレイン―脳は世界をどう表象するか? (単行本)
脳に興味があってしかも英国贔屓(イギリスかぶれ)の人間にとっては、え、そうなのという本であった。個人的には、ディケンズの半側空間無視の話に興味をそそられたが、これは英文学者にとってよく知られた話なのだろうか。本自体は、バークリやライプニッツとか、哲学者たちも何人か出てきて、哲学を知っていればおそらくそれなりにおもしろい。脳を材料にして哲学的問題に答えているような気もするし、逆に、哲学はこの本では一種のレトリックでお飾りのように使われている気もする。それも著者の遊び心のなせるわざか。なかなかヘビーな一冊。
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