今までに何冊か音楽史の本を買って勉強しようとしてきましたが、その度に個々の時代様式や作曲家の知識は入るもののそれらがつながらず、なかなか音楽史の全体を頭に入れることができませんでした。その点、この本を読んで今までに獲得した知識が整理され、初めて一筋通った音楽史の流れが納得できました。本文においてはそれぞれの時代に主流であった音楽様式や、ポイントとなる作曲家と作品(例:シューベルトの「魔王」など)が取り上げられ、アナリーゼとともに音楽史に与えた影響が各章ごとにまとめられています。グレゴリオ聖歌からポピュラー音楽まで網羅されていることも、現代の音楽を理解するために非常に有用です。