7割弱132頁が描き下ろしの駕籠流ミステリー漫画「アナモルフォシスの冥獣」です。
今回は前作の「フラクション」より謎解きにもっともらしさが加わっており、トリックも私の好きな分野を流用して居た為、一瞬凄いと思ってしまいましたが、冷静になって考えるとやはりおバカなトリックです。
しかし、漫画としての面白さは前作を凌ぐと思います。スプラッタ描写は多いですが、珍しくエロチックな描写は皆無です。どなたか物好きな億万長者の方が実写映画化して頂けないものでしょうか。CGなしで。
後半はこの2009-2010年にコアマガジンの特殊な趣味に特化した隔月誌「うぶモード」に掲載された9作が収められておりますが、こちらの方はアダルト向けで内容は推理・ミステリー仕立ての「美少女探偵天外沙霧」、「改造」それ以外の「雨女」「おすそわけ」「転校生」「忘れ物」「乱獲」「押し売り」「転移」はワンテーマを偏執的にエスカレートさせて行くいつもの駕籠節を楽しめる8-9ページのショートコミックです。
この力作を観て、筆まめな氏のblogがこの数カ月更新が滞っていた理由が判りました。傑作です。