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アナバシス―敵中横断6000キロ (岩波文庫)
 
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アナバシス―敵中横断6000キロ (岩波文庫) [文庫]

クセノポン , Ξενθφων , 松平 千秋
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

前四○一年,ペルシアのキュロス王子は兄の王位を奪うべく長駆内陸に進攻するが,バビロンを目前にして戦死,敵中にとり残されたギリシア人傭兵一万数千の六千キロに及ぶ脱出行が始まる.従軍した著者クセノポンの見事な采配により,雪深いアルメニア山中の難行軍など幾多の苦難を乗り越え,ギリシア兵は故国をめざす…….

内容(「BOOK」データベースより)

前401年、ペルシアのキュロス王子は兄の王位を奪うべく長駆内陸に進攻するが、バビロンを目前にして戦死、敵中にとり残されたギリシア人傭兵1万数千の6000キロに及ぶ脱出行が始まる。従軍した著者クセノポンの見事な采配により、雪深いアルメニア山中の難行軍など幾多の苦難を乗り越え、ギリシア兵は故国をめざす…。

登録情報

  • 文庫: 438ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2002/7/9)
  • ISBN-10: 400336032X
  • ISBN-13: 978-4003360323
  • 発売日: 2002/7/9
  • 商品の寸法: 15.3 x 10.8 x 1.9 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宮野
形式:文庫
この書は、紀元前401年ペルシアの小キュロスの叛乱に参加したギリシア部隊の物語であるが、戦闘の様子ばかりでなく多くのことを今に伝えてくれる。
○小アジアからバビロンまでの日程や、途中にある町の様子やその規模
○当時のギリシア兵が戦闘の技術ではペルシア人より遥かに上であったこと
○戦利品に共同のものと個人のものがあったことや、組織内の細かな取り決めがあったこと
○行軍中の食糧の入手の仕方や、集会を催しての意思決定の仕方
○現在の我々から見れば戦争に行って、帰る先は家族の元という感じがするが当時のギリシアでは傭兵として転々とするのが普通であったらしいこと

この書を読み終えて強く感じることは今も昔も人間の感情が殆ど変わっていないということ。

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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 「アナバシス」って何?

 「敵中横断6000キロ」って・・・なんか凄そう!!

 で、作者が、クセノポン!
 プラトンと並んで、ソクラテスの弟子の一人!
 ということで、読みました。

 事実は小説より奇なり・・・
 冒険小説顔負けのなんとも凄い物語でした。

 敵中で孤立したギリシア人部隊を率いた時、
 クセノポンは、弱冠30歳ほど。
 年齢の点もあり、明確な指揮官にはなりませんが、
 1万3000余名のギリシア人を、鼓舞する演説を再三にわたって実施し、
 部隊全部の窮地や自身への誹謗から身を守ります。

 言葉による説得がいかに大切であり、有効であることか

 が、緊迫した局面で登場するので、ひりひりするほど強く伝わってきました。

 クセノポン・・武人でしたが、やっぱり、ソクラテスの弟子だったんだな、
 と思った瞬間でした。
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
これは非常にユニークかつ貴重な記録です。他の歴史書と違って、 著者であるクセノポン自身が全て自ら体験した事だからです。 有名なマラトンの戦いやサラミスの戦いなどについて書かれたものは、 全て事後の取材によって書かれたものなので、自国びいきや誇張癖など 割り引かなければならない要素がたくさんあります。

ヘロドトスやトゥキュディデスのそうした歴史書が上空からの カメラで捉えた像とするならば、このアナバシスでは、 カメラは一行と労苦を共にしているわけです。 著者がその一行のリーダーであった事は、現在こうしてこの記録を 読む我々にとってはこの上もない幸運でした。

各地を通るそのたびにかけひきをし、兵士たちを食べさせ、

安全を計り、不満が爆発すればなだめた本人の書ですから、当時の同盟国、 敵対国とはどういうものなのか、当時の行軍は、モラルはどんなもの だったのかが、淡々とした事実の記録を通して赤裸々に語られます。

一兵士の記録であったら、ここまで「なぜ」はわからなかったでしょう。 なぜそっちを通るのか、どうやって食物を調達したのか、

なぜその民族が追ってくるのか、など、読者は読みながら その全てを一緒に体験していくことになります。

星4つとしたのは読者を選ぶためです。 古代ギリシアについてある程度知っていないと、あまり 意義がわからず冗漫に感じるかもしれません。 間違いなく古代ギリシアの入門書ではありませんが、 主な歴史書を読んだ後、戦争の現場を知るために

ぜひ読まれることをお勧めします。

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