美大生ルーサと教師エバの恋。いっけんありがちな組み合わせだが、作者のていねいな描写が個性を浮き彫りにして、独特な展開を可能にしている。
まずエバの雰囲気に引き込まれる!
ミステリアスなラプンツェル、くすんだ金髪の少年から青年へ。
ルーサが解き明かしていく、塔の少年の秘密、残虐とまでは云わないもの、多少エロチックでグロテスクな空間が存在している。
エバの過去を赤い花にたとえてしまう作者が素敵。
ひんやりとした美術品に触れていくような読み心地だった。
他の作品に比べて、エキセントリックさが際立つ面があるので、ストーリーに多少の抵抗を持つひともいるかもしれない。
が、品書きがとってもきれい。
・アナトミア
・かりんの天蓋
・海の果実
・鐘楼 カンパニーレ
・ベル・コンポスト 上下
・リ・トライアル
美味しそうでしょう(笑)
風変わりな恋の逸品、召し上がってみては。