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最も参考になったカスタマーレビュー
23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
周りの世界が急に奇妙なものに見える読後感,
By tks (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: アド・バード (集英社文庫) (文庫)
椎名SFワールドの原点。椎名誠の本で、一番売れてるのはおそらくエッセイ・旅行記なのだと思うけど、(amazonの「売れてる順番」でもそうみたい)ぜひともこの「アド・バード」、「水域」、「武装島田倉庫」のSF3部作は読んでほしい。 SFは科学半可通のカタカナ連呼小説ではない。知識によるものではなく、発想のトビかたで勝負するものだと思う。自分にとってのSFの魅力は、「まるで映画みたいに別のおかしな世界を構築して、新しい世界の中を旅することで、今自分がいる世界のおかしさを再発見できること」だと思っているのだけど、この「アド・バード」はSFの魅力が満載だ。 近未来の、赤茶けた鉄錆の世界と、そこで生きる人々。酸性雨が降る中の奇怪な生物。 ここにあるのは椎名誠の発想から生まれた奇妙な世界と、筆力によってぐいぐい展開するストーリー、読み終わってから、周りの世界が急に奇妙なものに見える読後感だ。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
もう一つの未来,
By
レビュー対象商品: アド・バード (集英社文庫) (文庫)
この世界、とてつもなく寂しい。寂しくて暗くて埃っぽくて、水も食べ物も十分な量がない。貪欲にして醜い虫たちが蝕む果てしない自然は危険に満ち、またそれを覆い尽くさんばかりの、無遠慮で馴れ馴れしい“広告”の洪水は心を蝕んでいくよう。そんな変わり果ててしまったアド・バードの世界がなぜかたまらなく懐かしいのは、一歩間違えば我々の世界もこういう未来を迎えていたかも知れないからだろう。この本は小説や漫画といった日本のインドアな文化が「物心」つく少し以前の、まだ文化的な退廃が始まっていない頃の健全なSF小説である。またSFを書くなんてほとんど知られていない椎名誠が作者である。故に読者に媚びるような陳腐なお約束や、現代のアニメやゲームに見られるやや鼻につく嘘っぽい世界とは全くの別物。そこにあるのは健康指向の小奇麗な分明ではなく、古臭く泥臭くうさん臭いひたすら怪しい未来分明。その怪しさが意外なほど新鮮に、かつ現実味を帯びて迫ってくるので、古い和製SFだからといって我に返る暇は一切ない。現実を忘れて旅立つつもりで読める名作。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まさにシーナ・ワールドの最高傑作,
By
レビュー対象商品: アド・バード (単行本)
椎名さんはいつも旅をしてビールを飲んでばかりいる人ではない。本来はこういうSFを書く人だったのだ、と思い知る一冊。 奇怪な名前の生物が多々登場する未来社会。 気色悪いのとかもいて、ひぇぇと読み進み、最後のシーンでほっとした後に心に残る不思議な感覚。これがたまらない。 椎名さん、この頃SFの新作が出ないのですが、読みたいなぁ。
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5つ星のうち 5.0
豆知識
本書の感想は他多くのレビューを読んでいただくとして… この本のファンの一人として豆知識をメモしておきます。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: momokera
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