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アドルフに告ぐ (5) (文春文庫―ビジュアル版)
 
 

アドルフに告ぐ (5) (文春文庫―ビジュアル版) [文庫]

手塚 治虫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ナチス・ドイツの敗勢は日とともに明らかとなった。ヒットラーは自殺し、残る二人のアドルフの対決する時が来た……全五巻完結!

登録情報

  • 文庫: 255ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1992/05)
  • ISBN-10: 4168110176
  • ISBN-13: 978-4168110177
  • 発売日: 1992/05
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 73,575位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By usp5550
形式:コミック
戦争ものは戦争自体をエンターテイメントとしての売り物にすることと、
一つの国の側面から都合良く描かれているものが多いという理由で今まで
映画、小説、漫画、どんなジャンルであれ全く見ませんでした。
しかし、この作品はドイツ人、ユダヤ人、日本人という三つの国の視点から
それぞれの国の人間が国家や戦争によって一つの運命に向かって翻弄されて

いく姿が描かれていて、非常に悲しくも興味深いストーリーだと感じました。

このレビューは参考になりましたか?
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
三人のアドルフの物語です。一人は有名なアドルフ・ヒトラー。ヒトラーのナチスが、いわゆる「ユダヤ人問題の最終解決」のために使った膨大な時間や労力をすべて対連合軍用に向けていれば、もしかしたら戦況は違ったものになっていたかもしれません。でも、ヒトラーにはできない相談だったでしょう。ーーたとえドイツが滅びるとしても、ユダヤ人は絶滅させなければならない。自分のすべての業績が否定されるとしても、人類はユダヤ人を一掃したことには感謝する筈だ(ハフナー著「ヒトラーとは何か」)。手塚はヒトラーに「神は正義を見捨てたもうのか!!」と叫ばせていますが、実際のヒトラーもそう考えながら死んでいったと思われます。

残りの二人のアドルフは、日本とドイツの混血であるアドルフ・カウフマンと、ユダヤ人のアドルフ・カミルです。舞台は1936年のベルリン・オリンピックからドイツと日本の敗戦までがメインですが、エンディングは現在のパレスチナ問題まで引き伸ばされます。私は、この最後の2章が物語に大変な奥行きを与えていると思います。二流民族である日本人の血も受け継いでいる屈折した性格のカウフマンと違って、ユダヤ人のカミルはここまではいわば「正義」の側にいます。ところが30年後のパレスチナでは、彼はアラブ人たちの恐れるイスラエル軍の中尉です。アラブ人のひとりはナチスの残党となっているカウフマンに言います。「皮肉なもんだなあ ナチスの残虐に追われていたユダヤ人が今じゃナチス以上に残虐行為を繰り返し・・・君のようなナチスだった男がパレスチナ解放のためにわれわれと共に戦ってくれるなんて」。以下、まるで私たちが安易に「正義」や「平和」という言葉を口にするのを戒めるかのような、大変重い台詞が並びます。ーーソレデモ飽きるほど「正義」や「平和」について語れ、というのが手塚治虫の主張なのだと思います。

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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
形式:文庫
正義という言葉に注意せよ。
その便利な言葉のために何億人もの人が虐げられ命を奪われ今もまだ苦しみは続いている。
手塚先生の残してくれた、三人のアドルフの物語はそれを教えてくれていると、思います。
ヒットラーによるユダヤ人迫害と、現在のイスラエルパレスチナの対比があまりにも皮肉で絶望的な悲しみを感じます。
手塚先生の残された多くの漫画がそうであるように、この「アドルフに告ぐ」も、読むべき、読んで考えるべき、大切な作品です・・・。
語り部役の峠草平氏が望むように、世界中に何百万といるアドルフ君に読んで欲しい、そしてその息子たち、孫たちにも「正義ってものの正体を考えて欲しい」・・・と。

解説は作家の関川夏央氏。

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