採録語数10万語前後の辞書としては例文・用法解説がしっかりしている。また、充実しているといっても、ムダにマニアックなスラングなどはあまりないので、意味や引きたい語がわりと簡単に見つかるのもありがたい。レイアウトもこのクラスの辞書としては読者への配慮が行き届いていて見やすい。このあたりは教科書出版会社としてのノウハウが存分に活かされている。
特に日本人が困るのは、get,put,takeなどの多義語の意味や用法だと思うが、このあたりの解説が特に的を得ていると思うのでありがたい。学習辞書として評価の高い同社のフェイバリット英和辞典同様、最初に主な意味・感覚がまとめてあり、その補助としてイメージ図がある。実はこのイメージ図は日本人にはない英語的感覚を身につけるのにとても重要な役割を果たしている。熟語を覚えるという感覚が段々薄れて自然と動詞や前置詞を選べるようになっていくから不思議だ。(大西泰斗氏のハートで感じる英文法も併読すると効果倍増。)
さて、初版が発行されてから6年が経過しようとしている。毎年500語前後のマイナーチェンジは行っているそうだが、そろそろ本格改訂を期待したいところ。