こんなカメラマンが日本にいたのかっ!凄い!!初っ端から僕はスリリングな気分になってしまった。
なぜならば、この本では、小難しいアート云々は別として、追いかけて、掴んで、体ごとぶつかって世界の巨匠たちに会っちまった!そして、写真を撮った珍しい記録だ。会っちまったから写真がうまく撮れるかというとそう簡単ではないようだ。
文章も凄い!!著者がレンズを通して対峙している様子が文章からビンビン伝わってくる。著者は写真家としてはもちろんジャーナリストの気質も十分持っているのではないだろうか。
ダリが女性のシャツの胸にサインを書いている写真はなんとも印象的。ボテロの彫刻をバックに写した写真もいい。圧巻はキリコ、写真から頑固なオーラが伝わってくるし、このシリーズの中でも最も古い写真のほうと思われるが、全然色褪せた感じがしないのはなぜだろう。
ベンチャー・スピリッツを持った写真家がいることで、総てが小粒になった現代に何か光が見えてくる・・・。そんな元気のでる珍しい本といえるのではないだろうか。