前作「プリクラ」の大ファンだったのでプレイしました。
こちらも期待を裏切らない良作でした。
個人的な印象は「とても誠実な作品」という感じでした。
出尽くした評価だと思うので軽く触れれば、美麗なグラフィック、細かい演出はやはり素晴らしく、製作者の愛情を感じます。
ストーリーも綺麗に纏まっていて、神経を使って作られたんだなと思います。
そして、それを多くの人にプレイしてもらいたい、という思いが感じられます。
それを一番感じるのが、アクションの苦手な人もプレイできるように作られたシステムバランスです。
基本的に同じマップで、同じ敵が出るため、数をやれば敵の攻撃パターンにも慣れるし、各キャラのコマンド入力もほぼ共通していて分かりやすいです。
大量の敵もボス戦も、難しいコマンド入力などしなくてもアイテムやスキル(魔法のような物)でなんとかなり、やられてしまったら何度でもコンティニューでき、どうしてもクリアできなければレベルを上げて力をつければOK。
アクションが出来なくても大丈夫、という方向にはかなり親切設計だと思います。
そしてこの部分が、逆にアクション重視のプレイヤーが不満を覚える要因になってしまったのではないでしょうか?
私はアクションは「そこまで苦手ではないが、そこまで得意でもない」というどっちつかずのプレイヤーなので、多くの「アクションがワンパターン」等の評価は、目にするまで気づかず(笑)、でも目にしたら「…そういわわれば」と感じました。
おそらく、プレイ中はアイテム作りや食事の方にハマっていたから気づかなかったのではないかと思います。
このゲームはアイテムが非常に重要になってくるのですが、限られた所持数の中で、どう作り、どう使うか、その「アイテムを駆使する」感が好きでした。
また食材を持っていって調理してもらい、食べることでHPの上限が上がっていきます。これも個人的にとても好きなシステムで、新しいアイテムのレシピや食事メニューが追加されるのが楽しみだったため、各章をクリアし続けても「ワンパターン」「作業」と感じなかったのではないかと思います。
しかし、アイテム等を駆使するのではなく「コンボを駆使してクリアしたい」「アクションで爽快感を得たい」「さまざまな局面を技術で切り抜けたい」というアクション志向の方は、同じ敵、同じアクションでは飽きるのも無理ないことと思います。
もし今作に、各キャラごと固有のコマンド入力技なども存在し、それらも章を進むごとに増え、マップも敵も新しい物が追加され、なおかつコマンド技を使いこなせなくても(アイテムやスキルだけでもなんとか)クリアできるバランスのままなら……。
さらに名作の呼び声高い作品になっていたのではないでしょうか?
どのゲームもそうかも知れませんが、このゲームは特に、どこを重視するか、何にハマるかで評価がかなり変わってくる作品ではないかと思います。
アクションを求めると不満が残ってしまう感は否めません。
そうで無い方には、少なくとも良作だと思います。
最後に個人的な願望・プレイ中気になった点として、1番はやはり処理落ちの酷さです。でもこれはハードが変われば普通にクリアするかも知れません。
またアイテム作り・食事好きとしては、もっとレシピのアレンジがあればとか、「こんな利鞘の悪いメニューを食べ続けたら、こんなメニューに化ける」要素とか、店のメニュー全部を食べると隠しメニューが…などの遊び要素があるとさらにコンプリート魂が燃えたかなと思います。
アイテムも基本1人目のキャラをクリアすれば出尽くすので(あとはメニューやレシピを入手して「作り方」を覚える)、ゲームが進むごとに新しいアイテム、使い方の広がりが出ればなお良かったかも知れません。
あるいは、やっぱりプリクラのような自分で調理する楽しさもあると、喜びが広がったなあと思います。
ぜひ次回作があれば、引き続き期待したい作品です。