衰弱してゆく患者のバイタルを維持しつつ、制限時間内に手術を行う緊張感と焦燥感を同時に味わえ、
かつ、単調で切迫感あるBGMと、BGMの音量に消されない(被らない)心電図の効果音が響き、
これら手術現場の演出に貢献してくれています。
最初の数シナリオは看護師がチュートリアル風に消毒→開離→摘出→縫合→テープという流れで指示してくれますが、
以降のシナリオではスタッフらの術前カンファで手術目的の確認が行われるので、
その情報を基に自分の判断と手順で行う責任と使命感が芽生え、感情移入できます。
医療器具であるリモコン操作も感度良く、ピンセット(A+B同時押し)の摘み方はアイデア賞に値すると思います。
医療器具の持ち替えもヌンチャクのスティックを倒す(弾く)だけなので、慣れてくると手際よく、
制限時間を多く余して手術を進めることができます。
手術の失敗から覚えた手順を再挑戦するという、完全学習型のゲームで難易度も高めですが、その中にあって処置を連続成功させると
ボーナス点が発生する、スコアアタック的ゲーム要素も挑戦意欲を掻き立てられます。
あえて苦言を呈せば、シナリオ進行場面は無音声のメッセージでも結構ですが、
手術中はメッセージを読んでる時もバイタル低下と制限時間が経過してるので、フルボイスにしたほうが良いと思います。
でも、難しい漢字の専門用語と疾患名が続出するので、遊ぶ人によっては理解不能かもしれませんが…。
整形外科、循環器外科、脳神経外科に入院経験のある方なら思わずニヤリとするかも。
Wiiは家庭に根ざしたゲーム機ですが、このゲームは、ゲーム中と似たような手術経験、
同症状で通院中の家族がうしろでメッセージを見ていれば、
患者の疾患や手術する患部の話で会話に花が咲きます。
Wiiは病気の話で盛り上がる珍ゲーム機です(笑)。