自分の分身に違和感を抱かない世界
疑いを持たない家族、それをオリジナルよりも慈しむ恋人
でもそれを赦せる私。
赦すことと締念は似ているようで違うのに同義語のような扱いに違和感を覚えます。
「私1人がいなくなったって何も変わらない」
己の身を省みない無気力さや、
自分だけを特別だと認めてほしいのに自分こそを愛してほしいのにそう主張出来ない弱さ、
それを誤摩化す為に「赦す」だなんて言って一番柔らかい部分が傷つかないように自衛する矮小さ。
こうした無気力さ、寛容と締念をはき違えた愚鈍さ、世界への興味の無さは
全て私たち現代日本人の多くが抱える悪癖だと思います。
赦すと言いながらなにもかもを諦めるのは
目を瞑って石を投げるようなもので、無差別で傲慢な暴力です。
自分への、自分の周りの人への。
この本から覚えるえもいわれぬ気持ち悪さは同族嫌悪
それは世界に目を向ける事で昇華出来たらいい。