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アトポス (講談社文庫)
 
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アトポス (講談社文庫) [文庫]

島田 荘司
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

虚栄の都・ハリウッドに血で爛(ただ)れた顔の「怪物」が出没する。ホラー作家が首を切断され、嬰児が次々と誘拐される事件の真相は何か。女優レオナ松崎が主演の映画『サロメ』の撮影が行われる水の砂漠・死海でも惨劇は繰り返され、甦る吸血鬼の恐怖に御手洗潔が立ち向う。ここにミステリの新たな地平が開かれた。

内容(「BOOK」データベースより)

虚栄の都・ハリウッドに血で爛れた顔の「怪物」が出没する。ホラー作家が首を切断され、嬰児が次々と誘拐される事件の真相は何か。女優レオナ松崎が主演の映画『サロメ』の撮影が行われる水の砂漠・死海でも惨劇は繰り返され、甦る吸血鬼の恐怖に御手洗潔が立ち向う。ここにミステリの新たな地平が開かれた。

登録情報

  • 文庫: 980ページ
  • 出版社: 講談社 (1996/10/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062633604
  • ISBN-13: 978-4062633604
  • 発売日: 1996/10/14
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 4.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 274,644位 (本のベストセラーを見る)
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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By voodootalk 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
御手洗シリーズ971ページの長編。並列して発動するストーリーに伝説や過去の重要な事象それ自体をひとつの物語として組み込む手法が加えられ、それらが最後に一つに連環し、一挙にリンクする素晴らしいプロットが完成するという仕立てはここに完成を見たというべきだろう。そのためか御手洗の登場はなんと754ページ目となる。登場の仕方も驚きだ。

『水晶のピラミッド』と同様ストーリーを動かす主軸はレオナとなっている。『水晶・・・』がアイーダ、本作がサロメをバックグランドに据えていて、オペラ好きにも響く。
併せて本作にも氏の社会問題への氏なりの解釈と警鐘が現れている。その踏み込みの深さが素晴らしい。構成の実験性も高く、文学として素晴らしいと思う。

御手洗好きは厚さにめげず挑戦すべし。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「水晶のピラミッド」「眩暈」、そしてこの「アトポス」と、この時期の島田作品はやたらと分厚い大作ばかりですが、はっきりいってどれも成功しているとは言い難い出来です。これらの大作に共通しているのは、作品の世界観を大きく見せようとするためか、無駄に長いサイドストーリーが挿入されていること。「水晶〜」などはふたつもサイドストーリーがあるうえ本筋との因果関係が薄く、読後は徒労感だけが残りました。

この「アトポス」も冒頭から劇中小説という形で、17世紀に実在した[血の伯爵夫人]ことエリザベート・バートリの怪談が語られるので「またか・・・」と少々ゲンナリしていたのですが、読み進めてみるとこれが抜群に面白い。並みのホラー小説も真っ青のスリルと恐怖が約200ページにわたって濃密に展開されています。このエピソードのテンションがズバ抜けて高いためか、残りを占める本筋の方は読めば読むほど徐々にトーンダウンしていき、御手洗が登場する終盤にいたってはメイントリックが予測できたこともあって最早どうでもよくなってしまいました。

正直言って本筋の展開は退屈ですし、各エピソードとのバランスもよくないので作品全体としては散漫に映ります。それでもやはり、冒頭のエリザベート・バートリの物語だけは読む価値が十分にあります。手に汗握るとはこのことで、ここだけ別に出版してもよいくらいの出来です。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
シリーズを重ねるたびに長くなっていく
「読ませられる作品」なのであります。
かったるく感じてしまうでしょうが
ある程度プロローグ・ハリウッドでの描写の
要点を押さえないと楽しめなくなってしまうので
気になるところは頭に刻みつけたほうがよさそうです。

そしてさらに注意事項としては
肝心の御手洗潔の登場が
非常に遅いということ。
最初からなんてもちろん登場いたしません。
なんと7割を越さないと登場しないのです。
8割までは行かないですけど。

だけれどもそこからの
たたみかけは
本当にものすごいです。
トリックもこちらが予期しないものを
用意してくれて驚かされることでしょう。
普通の考えではまず思いつかないはずです。

面白いのではありますが
読むペースが遅い人には
1000ページ近いこの作品は
非常に圧迫感を感じてしまうことでしょう。

それと基本的に
著者の作品は
グロテスクな表現が
多めですので気をつけたほうがいいです。
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