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1920年代、ダスラー兄弟は製靴事業で成功を収めた。だが、2人は正反対の性格で、しばしば衝突を起こすようになる。48年、アドルフは自分の名前と姓を縮めたアディダスを、ルドルフは名前をもじった「ルーダ」をより軽快にしたプーマを立ち上げる。
アディダスはメルボルンオリンピックで選手に靴を無料配布し、ブランドを浸透させた。次のローマオリンピックではプーマも一流選手と接触し、靴を無料提供する。次第に舞台は、サッカーのワールドカップなどにも広がり、有名選手の囲い込みが激化する。やがて、衣料分野にも進出し、様々なチームとスポンサー契約を結ぶようになる。「ナイキ」など他メーカーも絡み競争はさらに激しくなっていった。
ワールドカップは国と国との代理戦争と呼ばれる。舞台裏では巨大利権と有名選手を巡り、また別の熾烈な争いが繰り広げられていることが分かる。
(日経ビジネス 2006/07/17 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
世界中の人々に愛される、「アディダス」と「プーマ」。
この2つのブランドが、いかにして有名スポーツ選手を取り込み、ワールドカップ、オリンピックといった世界規模のスポーツイベントを成功させ、巨大な利権を生み出していったのか。
5年にも及ぶ綿密な調査とヨーロッパ、アメリカ各地で行った数多くのインタビューに基づいた、膨大な情報から解き明かす驚愕の事実の数々。
日本版刊行にあたり、中村俊輔をはじめ、多数のサッカー、スポーツビジネス界関係者にインタビューを敢行。
第二次世界大戦前、ナチズムのスポーツ振興のもと、アディとルディのダスラー兄弟は、ドイツの小さな田舎町にスポーツシューズの工房を作った。やがてダスラー兄弟商会は、ドイツ最高のスポーツシューズをいくつも生み出し、世界で最も有名なブランド、「アディダス」と「プーマ」として、その道を永遠に分かつことになる。
そして、この兄弟の確執から始まり、「ナイキ」など米国系ブランドを交えた熾烈な争いは、巨大な利権を巡り世界を巻き込む、スポーツビジネス界の代理戦争へと発展していく。
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