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アッラーの花嫁たち ―なぜ「彼女」たちは“生きた爆弾”になったのか?
 
 

アッラーの花嫁たち ―なぜ「彼女」たちは“生きた爆弾”になったのか? [単行本]

ユリヤ・ユージック , 山咲 華
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

自爆テロで死んでいった女性シャヒードの多くは、顔も持たなければ名前も持たない。
筆者は本書の中で彼女たちに名前を戻し、顔を再現させることによって、彼女たちもまた犠牲者の一人なのだということを訴えようとしている。
彼女たちが己の引き起こした自爆テロの犠牲者であることは、彼女たちの罪を軽くするものでは決してない。
だが、犠牲者としての彼女たちの側面を認めることによって初めて、自爆テロを引き起こす根源的な問題に近づくことができる。そしてこの根源的な問題を直視することなくして、ロシア全土を恐怖で揺るがす「自爆テロ」の女性決死隊の問題を解決することはできないのだということを、筆者は祈るような思いを込めて我々に伝えようとしている。

内容(「BOOK」データベースより)

死を決し、人の波の中にまぎれこんでいくロシアチェチェンの女性自爆テロリストの悲しい素顔!その「選択」の背景にあるのは「信仰」「政治的理念」ではなく「個人的な悲劇」「人身売買」「薬物利用」の衝撃的真実。

登録情報

  • 単行本: 319ページ
  • 出版社: WAVE出版 (2005/8/25)
  • ISBN-10: 4872902319
  • ISBN-13: 978-4872902310
  • 発売日: 2005/8/25
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 圧倒的迫力!, 2006/11/12
レビュー対象商品: アッラーの花嫁たち ―なぜ「彼女」たちは“生きた爆弾”になったのか? (単行本)
チェチェン紛争で利益を得ている人間がいて
自爆テロで死んでいった女性たちは、いわば「使い捨て」にされたに過ぎないことを
考えさせられた。

どこの戦争でも、結局は「利益」を得る商人がいる。
軍需産業は、戦争がないと成り立たないのだから・・。

ロシアで発禁処分になったのもうなづけるショッキングな内容に圧倒された。
素晴らしい一冊です。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 本当のチェチェンの悲劇, 2006/2/5
By 
糸音 - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: アッラーの花嫁たち ―なぜ「彼女」たちは“生きた爆弾”になったのか? (単行本)
チェチェン紛争の本質とは何か深く考えさせられた。
これは世に言われるような民族紛争でも宗教紛争ではない。
ロシアにもチェチェンにも紛争が長引く事で利益を得ている人間がいる。そして彼らの意図的であれ、無意図であれ、共同作業により扮そうが泥沼化している。
その被害者はチェチェンの民衆であり、最大の被害者が女性自爆テロリストたちである。

チェチェン社会の最も弱い存在である寡婦などの女性たちを、その絶望を利用して自爆テロリストへと仕立て上げる。その悲劇的な社会の実相を若きロシア女性ジャーナリストが調べ上げ、この書となった。
衝撃的内容はロシアで発禁処分になったという話のも納得できる。

著者がまだ若いからか、翻訳のせいかどうかわからないが文章はあまりこなれたものとは言えない。それが却って著者の取材対象への同情と思い入れを強く感じさせるものとなっている。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「黒衣の未亡人」の背後でうごめく人形遣いたち, 2005/9/4
レビュー対象商品: アッラーの花嫁たち ―なぜ「彼女」たちは“生きた爆弾”になったのか? (単行本)
筆者は自爆テロ犯女性を二分類する。
自らの内発的意思で実行犯となる者と
スカウトされ、家から連行され、
訓練により実行犯に仕立てられていく者とに。
後者は更に、拷問、輪姦、薬物投与まで行われたと
筆者は書いている。
家族は当然知っているが、拒めない。

いずれの場合もバックアップする大掛かりな組織が
存在しない限り、実行できる筈がない。
不幸な女性を見つけ出し、近寄り、宗教活動へ誘い
宗教書を読ませ、実家から連れ出し、結婚相手をあてがい、訓練する。

「彼女たちが人を殺しているのではありません。
彼女たちを使って人が殺されているのです」
「全ての宗教的な基盤、全てのジハードの理念
つまりイスラムの聖なる戦いの理念は
チェチェンにおいて本末転倒してしまいました。
そこにはもはや汚いもの以外、何も残されていません。
脅迫と、拉致と、性的な暴力と
女性達がそれを飲まされた上で死へと送られる向精神薬以外は」

連行・尋問時に筆者は地区FSB長官に尋ねた。
スカウトを行ったり、テロ行為の組織に携わっている人々を
把握しているのに、なぜ無傷のまま放っておくのかと。
「そうするように指令が下っていないからだ」

「この戦争が依然として誰かにとって必要なものだ」

「敵はバケモノ、魔法使い、狂信者の域に高めなければならない」

テロとの戦いという口実で
FSBを実体的基礎とした強権的支配体制が構築されてきた。

原理主義過激派はテロを繰り返す限り
イスラム諸国からの支援を得ている。

「もしも掃討作戦がなければ、とっくの昔に
新しい決死隊を集めることなどできなくなっていたでしょう。
バーブ教徒はこの掃討作戦があることを利用しているのです」

対テロ戦争の名の下に凄惨な掃討作戦が続き
一般市民が悲惨な目に遭わされ続けていることこそが
『汚い戦争』を続けられる絶対的基礎なのだ。

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