★これは一昔前の東映ヤクザ映画をアメリカに移し変えたような一篇である。ストリート・ギャング、レイ・トゥルーブラッド(ジェフ・フェイ)は、敵対するグループとの抗争の中で、ヘッドのスパイダー(ビリー・ドラゴ)に警官殺しの濡れ衣をきせられ、警察とのカーチェイスの末、何とか逃げ延び故郷を後にする。それから10年。再びニューヨークを訪れた彼は、スパイダーのグループの一団に、逃亡の際やむなく残してきた弟ドニー(チャド・ロウ)の姿を発見する。兄を拒み続けるドニー。ドニーに何とか償いをしょうとするレイ。2人の背後には、レイを追い続けていたハンレー刑事(ジェィムズ・トーカン)とスパイダーの魔の手が追っていた!。という内容で、ギャング映画らしいドンパチ描写や殺しの場面、荒削りなカーチェイスもそれなりに頑張ってはいるが、製作規模はC級の水準を下回り、配役も貧弱なので、全体的に安っぽいという印象が付きまとう。脚本も担当したフランク・カーという監督の演出にもパンチ力が足りず、展開もだらだらしてスカッとしない。レイとドニーの不器用な兄弟愛を強調した場面だけはなかなかよろしい。唯一際立っていたのは悪役専門の怪優B・ドラゴのずば抜けた悪党ぶり★。