アタッチメントに関しての理論を網羅した1冊。この本があればアタッチメントを知ろうとする人には十二分でしょう。
現在、アタッチメントはアダルト・アタッチメントとして恋愛関係などの親密な関係に適応されてきている。そうなってくると、アダルト・アッタチメントからアッタチメントを知ろうとしてしまいがちではないだろうか。そうすると、アッタチメントとは何なのか?ということを知ることは難しくなってくるだろう。
本書は冒頭にて、現在のアタッチメントが広義になりすぎていることを指摘する。(ここで紹介される研究がまた面白い。)それに加え、第2章でInternal Working Model、第3章でアッタチメントスタイルとアッタチメントの理論を紹介している。
アダルト・アッタチメントは後々出てくるのだが、ここまでの内容をしっかり理解するとアダルト・アッタチメントについても、何を根拠に成人に適用しているのかがわかってくる。アダルト・アッタチメントの研究はそこから始めなければならない。
…というのが私の失敗でした(Bowlbyのアッタチメントは勉強してたんだけど)。この本にもっと早く出会っていれば…。ここで注意してほしいのは(本書でも書いてあるが)、多くの研究が海外のものであるため、育児文化の違う日本で本当に適用可能かということ。その点も考慮に入れて読むのがよろしいかと思います。
しかし、第2章Internal Working Modelは内容自体が難しく少々理解に苦しんだ。もっと、図とかあればなぁと思いました。だから☆は4つ。