本書の最初には、『大学の学部生を対象にした寄付講座「アセットマネジメントの世界」を採録し、編集したものである。』とある。実際に学生を前にした運用プロフェショナルによる講義を録音し、そのテープから読みやすいよう原稿に起こしているのがわかる。全6部構成で、フェデリティ・ジャパンの蔵元氏による「アセットマネジメントとは」から始まり、運用の基礎理論、金融商品の紹介、運用業界の制度やプレーヤー、そして運用業界の今後の展望までが収録されている。難易度は高くなく、運用業界を広く浅く知りたいという方にはぴったりの書物であろう。これを読み終えた後に、「アセットマネジメントのすべて」や「アセットマネジメントの新しい展開」を読み進めるのが良いと思う。しかしこれら2つは実務経験のない学生の知識で読んでも読みこなすのは厳しいと思われる。その点、本書はプロの方々による学生向けの内容に抑えられている。よって将来運用業界を志す学生は必読と思われる。