アスペルガー症候群当事者が読むことを想定した、職業探しの本です。書いている人も当事者です。前半が仕事探しや社会生活のマニュアルで、後半がアスペルガー向きとされる職種のカタログです。
従来のアスペルガー関連書によく見られるような「生きにくいのは本人の責任ではないのだから、周囲の理解と助けを受けて生きよう」の類の主張は確かに正論です。しかし、完全な理解と助けを得られるのを待っていてはいつまでたっても行動できそうにないのが社会の現状です。この本は効率的な自助努力の方法が書いてあるので、かえって身軽に一歩を踏み出させてくれるような気がします。
気になったのは職業カタログに載っている職種に、理数的センスの必要なものが多いことです。障害の特性上仕方ないのかもしれませんが、数学音痴でも就ける仕事はもっとないのかなと心配になりました。