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いまから半世紀以上も前、オーストリアの小児科医、ハンス・アスペルガーは対人面で特異の障害を持つ4人の子どもについて報告した。それは、自閉症の特徴と同じタイプでありながら言語や認知的発達の遅れはなく、のちに「アスペルガー症候群」と呼ばれようになる。アスペルガー症候群の子どもたちが抱えている大きな問題にはパニック発作があり、家族や関係者はこのパニック発作にいかに対応すればいいかを解説した実践的なガイドブックが本書である。
本書ではアスペルガー症候群の診断基準や特徴、アスペルガー症候群の子どもたちが抱える困難や行動を簡潔に解説する。その上で、パニックがなぜ起こるのか、動揺期、暴発期、回復期に分けて原因を示すとともに、対処法を説いている。さらに、本人がパニックに陥らないために、自分に気づき、落ち着き、自己管理を促していく予防的手立てを紹介。また、家族の共通理解や協力体制づくりに関する提案も行っている。
大切なことは、対処療法的に本書の内容を活用するのではなく、本人の発達レベルや状態を冷静に観察・分析し、パニックの理由を検証すること。そして、本人が理解しているかどうかを確認しながら、適切な対処法を講じていくことだという。本書は米国の研究に基づく解説書だが、ここで紹介されている手法からは、アスペルガー症候群だけでなくADHDやLDなどの発達障害を持つ子どもたちへの対応のヒントも得られるだろう。(清水英孝)
内容(「BOOK」データベースより)
アスペルガー症候群の子どもたちは、ふつうの子どもがさほど混乱せずに対応できる日常のものごとに、例えばスケジュールの変更、言語表現、行動の理解などに、つまずきやすいこと、さらに、本人はそのことで人知れずつらい思いをしていること―これらのことを親や教師は、まず基本理解していることが重要である。その上で本書は、学校あるいは家庭で時として起こるパニックを中心に、その原因の探り方と対処法を、著者らの経験の蓄積をもとに教育の立場からまとめている。
内容(「MARC」データベースより)
学校あるいは家庭で時としておきる、アスペルガー症候群の児童のパニックを中心に、その原因の探り方と対処法を、著者らの経験の蓄積をもとに教育の立場からまとめる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マイルズ,ブレンダ・スミス
1957年、米国カンザス州オレイサ市に生まれる。1989年カンザス大学を優等学位で卒業(特殊教育学専攻)。現在カンザス大学教育学部特殊教育学科准教授として、アスペルガー症候群、自閉症に関する大学院プログラムの指揮にあたる。米国アスペルガー症候群連合、非利益団体MAAPサービスなどをはじめとする、アスペルガー症候群や自閉症の青少年たちのニーズに応える数々の団体で特別役員を務める。米国の特殊教育関係の専門誌の中で3番目に発行部数のある「Intervention in School and Clinic」編集主幹。夫キース、9歳になる一人娘ヘイリーとカンザス州オーバーランドパーク市在住
サウスウィック,ジャック
1929年、米国アイオワ州に生まれる。1965年デンバー大学社会福祉学部修士課程修了。2001年に引退するまで、ミズーリ州カンザスシティ市のJoshua Child and Family Development Centerでソーシャル・ワーカーとして勤務、過去15年間、400以上ものアスペルガー症候群、トゥレット症候群、強迫性障害、注意欠陥・多動性障害などの神経障害の人やその家族の医療、教育相談・サポート、カウンセリングを担当した。数々のワークショップ、学会、セミナーで発表をし、現在カンザス大学社会福祉学部修士課程講師。妻と3人の子ども、6人の孫に囲まれ、読書、旅行、木彫を趣味とした生活を送っている
冨田 真紀
1950年、東京に生まれる。早稲田大学文学研究科心理学専攻修士課程修了。1983年より東京都台東区松が谷福祉会館で心理技術として発達障害児の治療教育に従事。その指導方法を現場で模索している
萩原 拓
1968年、東京に生まれる。1991年立教大学文学部心理学科を卒業後、渡米。1994年メンフィス大学教育学部特殊教育学科修士課程修了。1998年カンザス大学教育学部特殊教育学科博士課程を優等学位で卒業。専門は自閉症スペクトラムの教育法。ことにテクノロジーを取り入れた教育法を専門とする。卒業後、同大学特殊教育学科でプロジェクト・コーディネータとしてブレンダ・マイルズと共に自閉症スペクトラムの研究、指導者養成に当たる。1998年より3年間、自閉症・アスペルガー症候群の教育アセスメント・チームの責任者として大学院生を指導。また、マイルズと共にアスペルガー症候群をはじめとする自閉症スペクトラムの総合的特徴を捉える研究を現在に至るまで展開しており、これまでの結果は論文で発表されている。現在、Interactive Collaborative Autism Network(ICAN)のプロジェクト・ディレクターとして、自閉症スペクトラムの教育法に関する情報を提供するウェブサイトを開発中
嶋垣 ナオミ
翻訳家。1972年関西学院大学社会学部卒業。美術関係、ミステリー、ノンフィクションの翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1957年、米国カンザス州オレイサ市に生まれる。1989年カンザス大学を優等学位で卒業(特殊教育学専攻)。現在カンザス大学教育学部特殊教育学科准教授として、アスペルガー症候群、自閉症に関する大学院プログラムの指揮にあたる。米国アスペルガー症候群連合、非利益団体MAAPサービスなどをはじめとする、アスペルガー症候群や自閉症の青少年たちのニーズに応える数々の団体で特別役員を務める。米国の特殊教育関係の専門誌の中で3番目に発行部数のある「Intervention in School and Clinic」編集主幹。夫キース、9歳になる一人娘ヘイリーとカンザス州オーバーランドパーク市在住
サウスウィック,ジャック
1929年、米国アイオワ州に生まれる。1965年デンバー大学社会福祉学部修士課程修了。2001年に引退するまで、ミズーリ州カンザスシティ市のJoshua Child and Family Development Centerでソーシャル・ワーカーとして勤務、過去15年間、400以上ものアスペルガー症候群、トゥレット症候群、強迫性障害、注意欠陥・多動性障害などの神経障害の人やその家族の医療、教育相談・サポート、カウンセリングを担当した。数々のワークショップ、学会、セミナーで発表をし、現在カンザス大学社会福祉学部修士課程講師。妻と3人の子ども、6人の孫に囲まれ、読書、旅行、木彫を趣味とした生活を送っている
冨田 真紀
1950年、東京に生まれる。早稲田大学文学研究科心理学専攻修士課程修了。1983年より東京都台東区松が谷福祉会館で心理技術として発達障害児の治療教育に従事。その指導方法を現場で模索している
萩原 拓
1968年、東京に生まれる。1991年立教大学文学部心理学科を卒業後、渡米。1994年メンフィス大学教育学部特殊教育学科修士課程修了。1998年カンザス大学教育学部特殊教育学科博士課程を優等学位で卒業。専門は自閉症スペクトラムの教育法。ことにテクノロジーを取り入れた教育法を専門とする。卒業後、同大学特殊教育学科でプロジェクト・コーディネータとしてブレンダ・マイルズと共に自閉症スペクトラムの研究、指導者養成に当たる。1998年より3年間、自閉症・アスペルガー症候群の教育アセスメント・チームの責任者として大学院生を指導。また、マイルズと共にアスペルガー症候群をはじめとする自閉症スペクトラムの総合的特徴を捉える研究を現在に至るまで展開しており、これまでの結果は論文で発表されている。現在、Interactive Collaborative Autism Network(ICAN)のプロジェクト・ディレクターとして、自閉症スペクトラムの教育法に関する情報を提供するウェブサイトを開発中
嶋垣 ナオミ
翻訳家。1972年関西学院大学社会学部卒業。美術関係、ミステリー、ノンフィクションの翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)