FDD(ユーザ機能駆動開発)は、大規模開発に耐えうるアジャイル開発技法である。いわゆる「開発」に特化した従来技法とは異なり、プロジェクト管理の手法も持ち合わせている。本書では、FDDによる開発プロセスを豊富かつ具体的な例を用意して解説している。
1冊にFDDのエッセンスすべてが詰まっているが、印象はそれほど堅苦しくない。この種の書物に共通して言えるのは、その概念をつかむことが一番難しく、そこで理解を誤ってしまうと最後まで正しい理解が得られないことであるが、本書ではMacやSteveといった登場人物の対話により、ポイントを明確にしている。あたかもプロジェクトに参加しているかのような臨場感を与えてくれるため、中だるみすることなく読み進むことができるだろう。FDDを実務に役立てたいと望む人に、重要な示唆を与えてくれる1冊である。(大脇太一)
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XPと従来のプロジェクト管理の手法を足して2で割ったような感じですので、実際の現場には適用しやすいと思います。
『XP開発の理念には感動を覚えるが、実際の適用には漠然と不安を感じる』という方には、特に本書は参考になる1冊だと思います。
訳については、他のレビューの指摘でもありますが、こなれていない個所が散見されイマイチだと思いましたが、たいした問題でもありません。
本は3部構成です。1部目は、FDDの考え方、代表的な手法・成果物の説明、進捗管理の具体的な方法、プロジェクトの組織(役割)のしかた、などです。2部目は、開発プロセスを1つ1つ順に、その目的、内容、成果物、誰が何をやるのか、そのプロセスのポイント、終了条件などが、詳しく説明されています。3部目は、テスト、変更管理の概要が簡単に書いてあるレベルです。1部目、2部目が中心です。
FDDを使う/使わないに関わらず、読んでおけば、これからのシステム開発のヒントになることがある、印象の本です。
チャレンジする場合、プロセスが丁寧に説明されているため、手元において置きたい1冊です。参考文献も充実しています。
監翻者のコメントとして、XPを批判する内容が書かれていますが、そもそもXPもFDDもその基本理念はおなじはずですし、この監翻者の方はXP関連の翻訳本の監翻もされている方なので、なぜこのようなコメントを書くのか理解できません。
最後に、翻訳の質についてはあまり良いとはいえませず、読みづらいところが多々あります。英語が苦にならない方は、原書を読むことをおすすめします。
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