第1章「成功と失敗」で本書の位置づけと用語の定義を行ったのち、第2章「プロジェクトへの期待」で実際の成功例、失敗例をベースに、オブジェクト指向プロジェクトのメリットを検証する。さらに第3章「オブジェクト指向プロジェクトの選択と設定」では、適合性、目的からメンバーやテクノロジー選定、教育について述べる。第4章ではマイルストーン等の計画について、第5章「間違いの修正」ではインクリメントとイテレーション、プロジェクトチームの変更について解説する。
第6章「経験からのアドバイス」はユニークだ。とくに「決して聞きたくない言葉」では、開発の現場で呪文のように使われる言葉(たとえば「C++は生産性が高いので、1日に500行のコードを生成できる」)について、間違いを暴き出すと同時に、留意点を指摘している。
第7章「大規模プロジェクトへの拡張」では、大規模プロジェクトには小規模とは異なった新たな問題が発生しうることを指摘し、第8章「再考:事例」では本書を総括している。
試行錯誤でしか得られない経験を惜しげなく提示してくれる本書は、新たな問題に向かうプロジェクトリーダーにとって格好のテキストとなるだろう。(大脇太一)
登録情報
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序文の日付をみると1997年10月となっており、この事でも示されるとおり、記載内容の情報が少し古い様に感じられます。1997年時点で完了または進行中のプロジェクトからのヒントとトピックで本の内容が構成されており、もう一冊のシリース本である『アジャイルソフトウェア開発』のような具体的なプロセスの説明を期待して読んだので、期待外れの感がありました。『人月の神話 著:フレデリック・P・ブルックス,Jr.』で代表されるプロジェクト管理の古典本に分類される本と考えて読むと良いと思います。
34ページ「アーキテクトはメインフレームのオブジェクト指向でないコードの,
以前とは別の方法による開発を推奨するかもしれない」
256ページ「専門分野で華やかにする」
同じページ「経営陣はしっかりとサポートし,常に激励し,
モラルの低い期間も自由に抜け出させるようにした」
監訳者の経歴を見ると非常に立派なのだが,
もう少し内容に責任を持って欲しいと思う.
「アジャイルソフトウエア開発」等のアジャイル開発の内容を知ってから読んだ方がよいです。
珍しく、付録が、かなり役に立ちそうな本です。「リスク削減のためには、何をするべきか」が端的に、わかりやすくまとまってます。
もう一つ、付録として本書の内容を要約した(?)1ページ程の「プロジェクト管理虎の巻」がついてます。
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