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24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自信を持って見積もりを出すための手引き書,
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レビュー対象商品: アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~ (単行本(ソフトカバー))
本書は個人的に何度も要望してきた「見積もり方」の暗黙知を形式知としてまとめた本だ。世間一般に言われるコード桁数による見積もりやFP法などのような「規模の見積もり技法」だけではない、プロジェクトの始まりから終わりまでのライフサイクルを通じて、見積もりとはどのような物かを本書は教えてくれる。1部では現状の問題と新しい概念の導入を述べ、2-5部では問題解決のためのプラクティスの数々を紹介し、6部ではこれまでに述べたプラクティスが成功する理由を述べるとともに読者への自信を補強し、最後に7部ではケーススタディとしてプラクティスをどのように実践するかを小説仕立てで書いている。開発プロセスを論じている本は多々あるが、本書のような6部と7部がある物は数少ない。 また、章の最後に議論のポイントを提示しているのも「どうすれば自分のプロジェクトに導入できるか」を考える良いきっかけになると思う。この「議論のポイント」は「考えてみよう」ではなく、「話し合ってみよう」となっている。自分で考えるだけではなく、本書を片手に見積もりと計画について、同僚や仲間と話し合ってみるだけでも新しい価値が生まれるはずだ。
22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「正直になること」がアジャイル成功の秘訣,
By ただただし (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~ (単行本(ソフトカバー))
約5年前のXP祭り2004で、XPの達人がが「XPで一番面白いのは計画ゲーム」という発言をしていて、当時XP聞きかじり組だった自分は感心したものだった。なにしろXPといえばペアプログラミングや TDDばかりが取りざたされていて、計画ゲームやメタファーなんてプラクティスは、なんとなく「手の届かないもの」っぽい感じがあったものだ。その後もしばらくは、計画ゲームはマジシャンの扱う道具で、その種明かしはベールの向こうという状況が続いていたと思う。で、計画ゲーム抜きで導入された「なんちゃってXP」が、失敗の山を築いていたわけだ。 本書は、そんなベールの向こう側をあますところなく見せてくれる。手品の種明かしがつぎつぎとなされるわけで、これは面白くないわけがない。 何がいいって、「例え話」が豊富なところがいい。まったく未知の概念を説明するのに、例え話は効果的だ。計画を頻繁に見直すことを水平線の向こうへの航海で例えてみたり、見積りの手法を家のペンキ塗りでたとえてみたりという具合。本書最後にあるケーススタディも、広い意味で例え話だと思うが、これがめっぽう面白くて、まさにクライマックス。 読んでいて、本当に隠されていたアジャイルの種明かしは「正直になること」なんじゃないかと思った。未経験者だけで集まってアジャイル開発なんてできないことを「正直に」認める。正確な見積りなんてできないことを「正直に」認める。チームメンバに、顧客に、いまわかっていることを「正直に」伝える。 5年前のアジャイル本が、きれいごとを並べてばかりだったのに比べると、本書は呆れるほど正直だ。 そうしてみると従来の手法は、実に欺瞞に満ちているなぁ。できっこないとわかっているのに、最初から正確なスケジュールを求める。チームメンバの出してきた見積りをしれっと2倍にしてから上司に見せる。嘘で塗り固めた計画が、うまく運ぶわけがない。バレたら困るから、手遅れになるまで見直ししないしね。 結局、お互いに正直になれる土壌作りが、正しいアジャイルの第一歩ですよ(これが一番難しかったりして)。
5つ星のうち 5.0
アジャイルでは計画も柔軟である必要があります,
By まりも (東京都練馬区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~ (単行本(ソフトカバー))
アジャイルな開発手法には非常にフレキシブルで現実的で効率のよい、見積もりと計画の方法があるようなのですが。フレキシブルであるということは、現状に合わせていろいろ調節が必要となるということです。また、アジャイルではお客様と密接な意思交換が不可欠なのですが、杓子定規ではない計画は、見慣れない人にとっては分かりにくいという面もあります。これもお客さんの要望に合わせて、いろいろと工夫をしなくてはならない。しかし工夫をする過程で、現実的ではなくなったり、効率が悪くなってしまっては意味がありません。なので、アジャイルな計画づくりは、マニュアル通りには決してできません。さまざまな場合にどういう選択肢があって、その選択肢にどういうメリットデメリットがあるか、しっかり理解しないと使いこなせない。 そこでこの本が役にたちます。いろいろな局面で使える方法を列挙し、その一つ一つが理解できるように説明が書いてある。一冊みっちりと。 これを読んだら理解できる、というわけではありません。読んだ上で実際にやってみて、初めて理解できるものでしょう。しかし、そのとっかかりとしては、非常に有効な本です。
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