歴史に関心の高い方でも、意外にアジアの近代史については知らないことも多いのではないか。本書は過去の歴史群像の特集からアジアの近代紛争史を抜粋してまとめたものである。扱われているのは、主に以下の紛争についてである。
・中国の国民党と共産党の戦い
・台湾をめぐる紛争
・朝鮮戦争
・ベトナム戦争
・ラオスとカンボジアの内戦
わずか127ページで全て白黒印刷ながら、要点がよく整理されてぎっしりつまっていて、わかりやすい。地図や写真も豊富。東西冷戦という時代背景も的確に網羅されており、軍事と政治の両面からアジアの近代がたどった苦難の道を描き出している。
本書に挙げられた紛争の結果は、アジア各地の現状に直結している。そのため、これらについて理解することは、単に歴史を知るということ以上の意味がある。歴史ファン以外の方にも一読をお勧めする。