珍獣ハンターが登場するテレビ番組が人気だが、究極の珍獣といえばUMA(未知動物)ではあるまいか。その究極珍獣ハンターの高野秀行氏が、今度は世界3ヶ所を股にかけ、又々UMA捜索の旅に出てくれた。今度のミッションはベトナムの猿人フイハイ、奄美大島の物の怪ケンモン、そしてアフガニスタンの凶獣ペシャクパラングの捜索である。あいかわらず、氏のUMAに掛ける思いは強く伝わってくるのだが、今回3カ国の珍獣を1冊にまとめたためだろうか、少し濃度が薄く感じるのが残念。実は私と高野氏はほぼ同世代。肉体的・精神的なパワーの衰えを実感する年代になってきたわけだが、まさか高野氏も?と気が気でない。しかしアフガニスタンなどまだまだ情報の少ない国にも躊躇せず突撃していく所などは、さすが高野氏である。アフガニスタン編はUMA探索記というより、道中記として読むのが面白かった。毎度の事ながらちょこちょこと顔を出す、お供のカメラマン森氏もいい味だしてるし。UMA好き、高野秀行ファンなら読んで損のない一冊だ。