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アジア政治を見る眼―開発独裁から市民社会へ (中公新書)
 
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アジア政治を見る眼―開発独裁から市民社会へ (中公新書) [新書]

岩崎 育夫
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

二〇世紀後半のアジア諸国の政治を眺めると、七〇年代に始まる開発独裁の時代と、民主化運動の爆発や民主的政権交替が起こった八〇、九〇年代との対照が際立つ。なぜ、アジアに開発独裁政権が生まれ、その多くが八〇年代後半以降に終焉を迎えたのか。「市民」はどのような役割を果たしてきたのか。韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、シンガポールの政治と社会の構造的変容を概観し、アジア政治の今後を展望する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

岩崎 育夫
1949年(昭和24年)、長野県に生まれる。立教大学文学部卒業。アジア経済研究所地域研究第1部主任研究員を経て、現在、拓殖大学国際開発学部教授。『華人資本の政治経済学』で第10回アジア太平洋賞特別賞を受賞。著書に『現代アジアの肖像15 リー・クアンユー』(岩波書店、1996年)。『華人資本の政治経済学』(東洋経済新報社、1997年)。『現代アジア政治経済学入門』(東洋経済新報社、2000年)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 228ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2001/04)
  • ISBN-10: 4121015827
  • ISBN-13: 978-4121015822
  • 発売日: 2001/04
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By モチヅキ VINE™ メンバー
形式:新書
 1949年生まれの現代アジア政治経済学研究者が2001年4月(9・11テロ直前)に刊行した230頁ほどの新書本。韓国・台湾・インドネシア・マレーシア・シンガポールといった現代アジアの諸国家は、それぞれの個性を持ちつつも、大きく見れば共通した戦後史をたどっている。それは1940-60年代の脱植民地化と国家統合の時代から、1960-80年代の開発独裁の時代を経て、1980-90年代の民主化の時代に至る歴史である。著者はこの内、開発独裁=国家優位から民主化=市民社会優位への転換(マレーシア・シンガポールでは未だ変化が小さいが)に特に注目し、その過程・要因・程度・課題等を各国別に分析している。この転換の根本的要因は、開発独裁下での輸出志向型の経済発展が中間層とNGOの台頭をもたらし、開発独裁の基盤を掘り崩すというものだが、その際韓国では対北朝鮮関係が、台湾では外省人対内省人の対立が、インドネシアではイスラムの台頭や華人政商とスハルト体制の癒着が、マレーシアではブミプトラ政策の動揺(種族政治の再編)とイスラムの台頭が、シンガポールでは小国であること、英語教育中間層と選挙制度の問題が、それぞれ影を落としている。またアメリカの人権外交の影響についての指摘も興味深い。5カ国を比較しているためか、やや議論が錯綜して分かりにくい感はあるが、概して本書の内容には教えられるところが多い。ただ、アジア全体の中でのこの5カ国の位置付けはいまいちはっきりしない(フィリピンの分析も欠如)。また本書は一部にグローバル化についての指摘もあるものの、基本的には「一国主義的」な「政治史中心」の「モデルの比較分析」であり、ないものねだりかもしれないが、国際経済史の視角や「地域」単位での分析が欲しいところである。

                         

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形式:新書
アジアの高開発国5カ国を対象にその経済、政治の発展の経緯を概説
し、要因を探る。各国の現代政治やその背景の概論を理解するには
有用だがで、その分析も主旨賛成できる。しかし、各国の共通性を
強調するあまり、何度も同じ話の繰り返しになってしまい、面白さ
が減じている点がやや残念だ。

その中でシンガポールは異彩を放っている。他の高開発国と違い、
同国は未だに政治の自由化が行われていない。本書はその事もいろ
いろと分析しているが、やはり最大の要因は同国の国土が狭いこと
だろう。
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